【小説】僕の嫌いな星 #1
「大きくなったら、あの星に行けるかな? 」
「行けるよ。絶対に行けるよ。約束しよ! 大きくなったら私と結婚してあの大きな星に行くって」
「うん! 約束する。僕は大きくなったら、ミルをお嫁さんにして、ミルと一緒にあの星に行く! 」
「二年前に我が星は侵攻されて以来、我が国の重要拠点の星は徐々に徐々に削られています。ご決断ください。国王! このままでは、我が星の、我が国の民たちの命は、いくつあっても足りません! 」
「そのようなことは、わかっておる。しかし、ミルは私の娘だ。可愛