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「銭湯はしご旅したい」をやってみる

銭湯の醍醐味は、その帰り道にあると思う。

銭湯のガヤガヤと心地よく反響する音とか、

足を伸ばしても余る広い湯船とか、

知らない人の緩んだ表情とか、

熱っぽい肌を風が冷ましていく気持ちよさとか、

いつもの帰り道でも違う景色に見えるほど、
前向きな気持ちにさせてくれる。


お風呂に3回入れば3倍身体がピカピカになるわけではないけど、
銭湯の心地よさはどうなるんだろう。

大好きな京都で銭湯をはしごしてみたいな…と言う気持ちが、
帰り道にふつふつ湧いていた。


それに付き合ってくれるという友人と、
京都で一日に3回違う銭湯に入ってみた。

結果、3倍気持ちよくなるわけではなかったが、
銭湯はしご旅そのものがすごく楽しかった。

お風呂の種類から番台やロッカーまでさっきの銭湯との違いを楽しめたり、入れる湯の温度や水風呂の冷たさなどもそれぞれ違う。


そして、次の銭湯に向かう時の散歩が最高の気分だった。

暗くなりかけた道を、さっきの銭湯のここが良かったね、とか、
言い合いながらすっぴんで歩く京都が輝かしかった。

いつかまた、と言わず、これから何度でも同じことをしたいなと思うほどには。


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