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映画デリシャスパーティ♡プリキュア夢見る♡お子さまランチを観に行ってめちゃくちゃ泣いた話

映画デリシャスパーティ♡プリキュアおよびアニメ版のプリキュアのネタバレを挟みますので読む際はご注意ください!




ここ最近、デリシャスパーティ♡プリキュアというアニメにハマっており、ちょうどそのタイミングで映画公開。満を辞して見に行きました。
平日のお昼すぎ、客席は子供連れのファミリーが目立つ、一人で来ている人、いわゆる大きなお友達もちらほら。自分は一番後ろの席に座り、客席を眺めていたが、平日だからか、客数は多いとは言えなかった。

本編がはじまると、あの最近のプリキュアのEDでお馴染みのぬるぬる動く3Dアバターのようなキュアプレシャスが登場!

ここでデリシャスパーティ♡プリキュア(以降デパプリ表記)をみたことない皆さんに説明すると、キュアプレシャスというのは、デパプリの顔です。一番最初にプリキュアになる人です。
中身は和実ゆいちゃんという、食べる大好き中学2年生。決め台詞というか口癖は、「ご飯は笑顔!」。この台詞に心を打たれてデパプリを見続けているといっても過言ではないです。

相棒妖精はコメコメ。キツネの形のエナジー妖精です。
↑今回の映画、このコメコメさんが鍵を握るので字をデカくしてみました。名前だけでも覚えてね あと見た目が異常にかわいいので画像貼るから見てほしい

エナジー妖精のコメコメ

あと他にも
青キュアのキュアスパイシー(芙羽ここね)はクールな外見だけど実はすごくピュア。名前も良い。スパイシーという名前からは、香辛料など、暖色系のヴィジュアルを連想する人が多いと思うがまさかの青。食欲減退の青!?とも取れるが彼女はクールビューティーキャラ。しかも必殺技は円がモチーフのものがおおい。これはプリキュアになる前までは基本的にお一人様行動の多かった彼女が、プリキュアになるということを選択したことで、変身台詞にもある「分け合うおいしさ」を手に入れたことを表しているのだと考える。
(食事における円、から、食卓の円→円卓→円卓の騎士)

黄キュアのキュアヤムヤム(華満らん)は、まずヴィジュアルが最高。中華風の戦闘衣装。中華服って、スリットが入っていてエロいですよね。キュアスタ、というSNSで、食べログのような活動をしております。美味しい食べ物を目の前にすると急に饒舌になり、語り出しちゃうのもかわいい。彦摩呂の、「味の宝石箱や〜」みたいなことを毎回言っています。

そしてプリキュア史上初の金キュア(紫キュア説もあり)キュアフィナーレ(菓彩あまね)、彼女は割と最近まで敵対陣営だったんです。最初は敵だったプリキュアが物理攻撃力は一番強いみたいなところあるよね。この子もここねちゃん同様クールキャラなのですが、ちょっと古風な口調で、人を呼ぶときに「君」という二人称を使ったり、男装コンカフェとかで働いたら人気が出そうなキャラクターだと思います。ですが今回の劇場版にて、みんなでジェットコースターに乗るシーンがあるのですが、そこでは顔を引き攣らせて、次のシーンの声色も、ジェットコースターの恐怖をひきずっていると感じさせるもの。絶叫系が苦手な一面を見せてくれました。

その他、お姉さん笑キャラのマリちゃん、ゆいちゃん大好きたくみくん、エナジー妖精のパムパムやメンメンなどが登場します。

…っていうのがはじまって数分でなんとなくわかる。本気で楽しみたい人はアニメもチェックするのが良いかもしれない。
結論からいうとこの映画のテーマは、アニメ同様食事、なのですが、成長していく上でかかせない食事の残酷さや、ゆいちゃんの台詞「ご飯は笑顔!」という謎理論では解決できないものにも触れています。よく考えると結構重い。
クレヨンしんちゃんオトナ帝国にもあるように、「変わっていくことの恐ろしさ」、を感じつつ、「それでも変わっていくことを受け入れなくてはならない」へシフトしていく構成が、ありきたりかもしれませんが美しい…これは泣かせにきてるよね…っていう…、私は結構なにみても泣いてしまうというか、映画館でこのようなクソでか感情を流されると泣かざるをえなくないか!?(言い訳)みたいなタイプです。映画館、いつもありがとう。𝐟𝐨𝐫𝐞𝐯𝐞𝐫 𝑳𝑶𝑽𝑬_


それはさておき、今回プリキュアが戦うのはこちら!ケットシーという猫型ロボットです。

まさかの声優が、花江夏樹
子供たちのヒーローである炭治郎さんがプリキュアヴィランの声をあてるというところもなかなか考えさせられるものがあります

猫…?という見た目なのですがそのモヤモヤも劇中で明かされます。
一応中身は人間。大人の汚さに失望してしまった少年が、子供の帝国を作ろうとするって話です。
やってることは、「??」「それで何が解決するんだ?」と思うかもしれませんが、この悪役の憎めないところって、絶対的悪!なのではなくて、過保護なところでした。(考え方によっては毒親的な発想なのでそれも怖いけど)
みんなかわいい!かわいくて、ピュアで純粋だから、閉じ込めておけばみんな傷つかないよね!という考えでケットシーさんは行動しております。
悪役あるある「自分はこうされたから、みんなも同じ気持ちを味わえ!俺がされたことをお前らにもしてやる!」となっていないのがこのケットシーさんの不思議なところです。

そしてこの悪役ケットシーを止めなくてはならないことになったプリキュアたち。スパイシーはじめプリキュアのみなさんは物理攻撃でケットシーを止めにかかります。しかし、ゆいさんだけは動かない。変身すらしない…。
暴走するケットシーに対して
ゆい「どうしてそう思うの?」
と問うのです。殴るでも、技を放つでも、怒るでもなく…静かに問いかけるのです。これまじで泣いた。聖母?聖母なの?ほんとに中学2年生…!?!!!!!!、!ゆいは理由を問うているのです……。たとえ答えられなかったとしても、自分がするべきことは、プリキュアに変身してこの人を止めることなのだろうか?と考えられる人なのです…まず変身せずに一度自分で考える。この人がどうしてこのような行動に至ったのかを…まずは一度相手に寄り添うってことが、和実ゆいの人生の指針なんだよね。和実ゆいの愛の形が、これなんです。これってめちゃくちゃ大事なことだよね。私が一番できていないことだわ。感情に任せてわーっ!!!てなるんじゃなくて、一度冷静になることが生きていく上でマジで重要なんですよ…マジで神聖母マリア神様仏様なごみさまって感じよこれ道徳の授業で流すべきじゃない?誰かデパプリを道徳の教材にしてくれませんかね?私が学校の先生になったらこれ流しますよ

とまあいろいろなんやかんやあってケットシーはこの考えを改めてほんとにやりたかったこと(シェフ…レストラン開業…たまらんぜ)を目指し、プリキュアのみんなはお子さまランチをたべてハッピーって話でした。
オトナになりたくないけど、オトナになってしまったケットシーが、それを嘆きながら子供だけの世界を作ろうとする…って、見た目は大人だけど発想が子供、でそれも良い皮肉だなと思いました。一緒に見に来た親御さん達もきっと楽しめる内容で、もちろん子供もたのしめる。最高のエンターテイメント…。

タイトルにもある通り、お子様ランチがキーワード。お子さまランチは見た目もかわいいし、いろんなものが入っている豪華なプレート。お子さま、ランチなんてなまえだから、子供が食べるもの…大人は食べちゃいけない、大人が食べたら恥ずかしい…なんて気持ちを、まるっと包み込んでくれる。好きなものを好きって言って良いんだよ、自分が食べたいものを食べて良いんだよ、自分の好きなものを食べる、それって幸せだよね、ご飯は笑顔だから…っていう、まあ脳筋哲学に近いものかもしれないけど優しさに溢れた素晴らしい映画でした…。泣きながらご飯食べたことがある人は、生きてけますって言うもんね。ありがとうプリキュア…ありがとう和実ゆい…。私はこれからも生きてゆきます…。

あとプリキュアが描く男たちって本当に最高だよ。それが最適解だからわすれないでほしい。今のままでいてくれ。

ところで、たくみくん(ゆいちゃんたちの同級生で、ゆいちゃんのことが好き)が、ゆいちゃんの頬についた米粒を取るというシーンがありまさた。彼はこの米粒を一体どこへ…?お姉さんはもう成人してしまっていて、側からみたら大人なのかもしれないので詳しくは言及しないでおきますが…。


しかし大人になっても〜という話だったのに、大人になってしまった俺は入場者特典のコメコメリング(プリキュア映画あるあるの、光でプリキュア達を応援するやつ)がもらえませんでした。

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