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いつか見たいもの

「歌詞に衝撃を受ける」という体験を初めてしたのは小学生のときだった。合唱曲の「ビリーブ」である。

いま素直な 気持ちになれるなら
憧れや 愛しさが
大空に はじけて耀るだろう

あこがれやいとしさが、大空に、はじけて、光る……?
それってどういうこと……?
不思議に思ったけれど素敵な表現で、好きな一節だった。いつかその意味がわかるだろうかと、心の中にずっと持っていて、時折ふいに思い出す。

あるとき少しだけ「これかもしれない」と思った瞬間があった。今からほんの数年前くらいだと思う。晴れた日の青空を見上げたときにふとこの歌詞が思い出された。つい卑屈になってしまう種みたいなものが自分の中から飛び出して上を向かせてくれる、そんな絵が見えた。

とはいえ、やはりぼんやりしていてなかなか掴めない。いつかはっきりとその感覚が落ちてくるまで、ずっと追い求める気がする。

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