それは違うと思うな。

小説を読みたい。
でも何を読んでいいのかわからない。
『失われた時を求めて』かなやっぱり。

音楽は好きだけれど詳しくはない。
好きな曲があるとそればかり聴くので広がっていかない。

踊っている人をみた。
踊りを習っていたので音楽に合わせて身体を動かしたりするのが好きなはず、きっと。
でもお作法がわからないところでは踊れない。
振り付けがないと、練習しないと踊れないのか。
正しく振り付けを再現するためだけに習っていたのではないと思うよ。
踊りってそういうものなのか、違うと思う。

占いや何かそういうものが子どもの頃からずっと好きだけれど、最近薄々わかってきたのは、たぶんわたしはルールを求めてる。
薄々じゃないし、最近でもない。
ルールもしくは規範というのが言い過ぎなら、きっと何かしらの指針を求めてる。
そういう性分なんだな。

北に行けと言われれば行くし(行くのか?)赤い服を着ろと言われれば着る(着るか?)
この音に合わせてこれこれこういう動きをするようにと言われたら安心してそうできる(できるのか?)

安心してはいないかな。

仕事なんて決まりがたくさんあっていいよね。
何も考えなくて済む。

それっていいのかな?

What is it that I need to do
So you can set me free?

No More Fight Left In Me / Imany

大きな声を出したくないし、大きな声を出されたくもない。
それにもかかわらず、自分の決めたルールより強制力のあるルールが欲しいだけなのだとしたら、けっこう情けない話だ。
強いルールじゃない。自分で決めたわけではなく、それでいてある程度選ぶ余地があり、守る必要のあるルールが。
いったい何をしたら自由になると思う。
何から? 自分から。

母にも娘にも妻にも姉にも妹にも何にもなりたくなくて何にもならなかった。
「お前は何かだ」と言われると寒気がする。
それなのにずっと、自分が自分にしているんだ。

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会社を出て歩いているとき唐突にずっと前に弟が言ったことを思い出して笑ってしまった。
それについてわたしが心から笑えるのは、彼がその振る舞いをわたしに求めるようなことは一切なく、わたしの振る舞いやら何やらを踏まえてそうであると結論したところ。

「姉が毒婦」

どこがだ。

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