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【ポケモンUSUM】後期環境キャラランク 解説記事

お久しぶりです、知り合いのアローラ大会に参加する予定なので、それに付随してポケモンUSUMの後期環境、つまりレーティングバトルが終わった段階でのキャラランクを投稿します。

まあ、最終的なキャラランクということで、ほぼ異論ないと思います。メガ・一般で分けて解説するのが一般的なので、今回もその形式で発表させていただきます。

大昔の知人のTier Listも掲載しておきます、元気だったらいいね。


一応、先に総合的なTierだけ掲載しておく。上位に関してはほぼ固定だが、B~E辺りは変動が激しい。
上がることは中々少ないと思うが、下がることはままある。記事の最後にもう一度、軽く解説する。大体の環境指標として考えてください。

【メガTier】

【Rank S 解説】

・メガゲンガー

後期環境で再評価されたポケモン。主にラッキーヌオーなど受け寄りの構築に採用され、うたうラッキー+CS祟り目ゲンガーなどで強引な崩しが強力。

環境中期~後期は道連れ弱体化などもあり、おにび道連れ型は減少していて、環境想定は恐らくCSフルアタ or 3W・CS催眠などが一般的。HS滅びは補完で無くはないが、軸にするならCSが基本。

ミミッキュ対策を厚くした構成がUSUM環境においては強く、メガ枠だとミミッキュが重いが、レヒレ・ゲコを上から一方的に縛りやすいのが魅力的。

並びとしてはラキゲンヌオー、カバゲンカグヤ、ガブゲンカグヤなど。どれも後期環境で最終1位・1桁をマークしているので、性能としては申し分ない。ちなみに、どれもCS催眠祟り目。後期は煮詰まってきて上振れ狙えるのが強いので仕方ない。


メガボーマンダ

USUM最強メガ枠。特性・種族値・わざを含めて最高水準で、4倍弱点持ちであることに目を瞑れば、あまりにもオーバーパワー。

サイクル寄りの環境ということもあり、竜舞恩返し/毒羽/両刀/AS捨て身など様々な型が存在するが、最終的にようき・おくびょうなどすばやさを伸ばした個体が結果を残し、徐々に全抜きではなく、安定性を活かした構築が増えた印象。本当になんでもできるので、抽象的な説明で申し訳ない。

Sを伸ばした利点として、メガメタグロス・カミツルギ・ジャローダ等を抜ける120族である点が大きい。なので、最速もしくは110族抜き程度が最終的には多い印象、少なくとも意地hAsで全抜きが素直に通る環境ではない。

構築としてはカバマンダレヒレポリ2・マンダミミッキュラッキーなど。受け寄りの構築で、ゲンガーではなくマンダを採用する場合はミミッキュでストッパーを兼任する構築が多い印象がある。

後期のカバマンダはほぼレヒレポリ2で、安定した結果が出せているが、正直かなり限界を感じる。ゲッコウガの採用を見送った形で全体のパワーを落として、安定性を高めているので、崩しが難しそうに感じる。マンダ軸は上振れ要素が少ないのが唯一弱い点だが、安定性は抜群。


・メガメタグロス

2番目に強いメガ枠。総合700族でA145・S110から硬いツメアイアンヘッドで3割ひるみという凶悪さが目立ちやすく、環境初期~環境後期までひたすら同じことをしているだけで強い。もちろん構築によって技構成は変わるが、大きな変化はない。

クリアボディが対マンダ軸において強く、一方的にサイクルを回しながら、相手には高火力3割ひるみを押し付けるのが理想的なムーブ。立ち回りに関してはそこまで言うことが無いのだが、ミミッキュ・テテフ・オニゴーリなどの頭を悩ませやすいポケモンに強いのもポイント。

意地の場合はバレットパンチを採用した個体が多く、陽気の場合は岩石封じなどリザードン・ウルガモスなど100族付近を意識した個体が多い。後期は意地でアイヘバレットを採用して、上振れ期待値を高める個体が多かった印象。

環境後期の並びとしては、ポリグライグロス・グロスレヒレ火ロトムなどが軸としての採用。補完としてリザグロスなどの採用もあるが、今回は割愛する。

まあ、正直な話、技構成は大体同じでポリグライの場合は陽気AS寄りで処理ルートを増やす場合が多く、レヒレ火ロトムに関しては意地hAsでボルチェン→アイヘなどで崩し要素を強くする場合が多い。実際の試合では、有利な運が絡みやすいので、グロスで上振れ期待、裏で削ってグロスで詰める動きなどもあるが、4倍弱点が無くシンプルに打ち合いが強いので、対物理など補完で入っても普通に強いのが魅力。


【Rank A解説】

・リザードンX/Y

Rank Aは手短に説明する。リザードンは選出画面で判別不可能で物理・特殊どちらもあり得るという話なのだが、後期環境だとまずリザX自体が少ない。リザYの強みである晴れオバヒも無鉄砲に打てる技ではない。

どちらもニトロチャージを打てた場合、相手を崩壊させられるスペックはあり、圧力はあるものの比較的対処が簡単で、ステルスロックが痛いのもマイナス。特にすばやさで上を取られるゲッコウガ・コケコ・アーゴヨン辺りの対処がキツく、後期はSより1つ劣る感触。Aの中だと流石にもっとも強い。

リザテテフ・リザグロスが圧倒的に多く、たまに2メガ補完枠で鬼火リザXが登板してくるという程度。決して評価は低くないが、軸としてのパワーはなんとも。


・メガガルーラ

評価が難しい。正直、最終盤ならもうひとつ落ちてもおかしくない程度ではある。ただ、毒+猫騙しで相手を縛って動かす性能は強く、ミミロップと違う点として耐久ライン・対面性能の高さなどは評価できるが、リザと同じ程度と言われると違和感がある。正直ヤミラミ⇔ガルーラは上下してもいい。

ガルランドという毒+猫騙しで崩す構築が流行して結果を残したが、最終盤はほぼ存在しない構築で、その理由としてカプ・レヒレが重たい点がある。ミストメイカーはもちろん、対面性能が高いので、裏が削られるのもキツい。

ただ、レート環境だと勝ちづらい印象だが、大会等ではなんだかんだ行ける印象がある。サイクル+高火力を叩き出す構築なので、勝ちを拾いやすいのは間違いないが、軸にできるのがガルランド以外に無いし、対ミミッキュ性能も微妙。ただ、パワーはあるので下げるのも微妙、難しい。


・メガギャラドス

初期から一定の評価を得ていたが、いまいちパワーが高くなかった。ただ、後期は竜舞後の圧力が高く、ゲコ・コケコなどを上から縛れるのが強い。型破りでミミッキュを貫通できるのも評価点。

アーゴヨン⇔ギャラドスの積みサイクルが暴れていたが、見た目に反して立ち回りは繊細で、最終1桁に組み込めるほどではなかったが、メガとしてのパワーが高い。

実際に相手すると、ステロ+竜舞たきのぼりなど意外と火力が出るまで時間が掛かる。マンダ軸も展開するまではそれなりにキツいはずなので、択ゲーを制す必要はありそうだ。


【一般枠Tier】

【Rank S解説】

・ポリゴン2

環境後期に一気に評価が高まったポケモンの1体。カビゴンと比べた時に「技スペースの圧縮・遂行速度が遅くない・サイクル性能が高い」という点が評価されている印象。

また、でんじは・どくどくなどのサポートも可能で、トレース・アナライズなど殴り合いもそこそこ強い点は評価点だが、逆に「どくどく」が重たいという欠点は相方であるグライオン・レヒレが解決してくれる。

単体性能で見るとそこまで高くはないが、相手にすると選出が歪む点とメガ枠のマンダ・グロスどちらにも採用されるスペックの高さを後期環境では評価している。

構築によって変わるが、おんがえし・イカサマ・ほうでん・じこさいせいなどから選択することで攻守どちらも堅牢になれる点は偉い。トレースの場合はビーストブースト・ムラっけ・へんげんじざいなどをコピーされるのが意外とうざったく、アナライズの場合はAC無振りでもイカサマ・恩返しなどで安定した火力が出せるが、機会損失を感じる場面も多いので一長一短。

環境が中速化していくと同時に、毒以外での対処を持たないPTにはカビゴン以上に刺さる点を評価して一般枠Rank Sだと感じている。総合だと単体性能が尖ってはいないので、1つ落ちるがそれでも強力。


・ゲッコウガ

諸説あるが、後期でも強い。もっとも強いのは間違いなく激流ミズZだが、終盤はノーマルZ・めざ炎・けたぐりカクトウZなど多種多様な枝分かれがあり、カスタマイズ性能の高さでRank Sの位置で文句ない。

スカーフ・Z・タスキを考慮すると、対面で安定した処理が出来るのはゲンシグラードン以外に存在しないと言われるほど、対面圧力があるポケモンで、へんげんじざいが普通に強いし、Zをもっとも上手く使えるポケモンと言っても過言ではない。

最終盤こそ数は若干減らしたものの、やはりその対面圧力と無限の持ち物・わざで完全に安定はしないので、役割を絞って採用すれば後期でも充分に戦えるスペックはあると思う。USUMで殿堂入りしたので、4年間封印されて結果ナーフされて戻ってきた説もあるが、どちらかと言えば仕様変更はバグ回避の挙動っぽい。

ミズZの場合はリザ軸に強く、ノーマルZはマンダ軸に強く、スカーフでアーゴヨンなどのストッパーになれる微調整が効く性能が助かる。ミミッキュが強すぎるだけで、こいつもヤバい。


・ミミッキュ

文句なしの7世代最強ポケモン。USM初期~後期までずっとトップクラスの性能で、自分はこのポケモンがつまらなくて当時7世代モチベが下がった。正直USMは剣舞ミミZでどれだけ崩されないかを指標にしているゲームと言っても過言ではない。しかも、ストッパーであり崩し枠でもある。

一般的な対処は、かたやぶり・ボルチェン,とんぼがえり・ねむり,やけど状態にする、などがメジャーで、基本的にはとんボルチェンを自然と選択するプレイヤーが多い。

切り返しとしての使い方がもっとも強く、ミミZはフェアリー技なので、テテフ耐性と併せて7世代は鋼タイプの評価が全体的に高くなりがち。構築によっては混乱実・タスキなども存在していて、呪いを採用して相手を流す場合は混乱実を、Z枠が余っていない・競合する場合はタスキを採用することが多い。

どれだけ構築で重く見ても、削りを入れられてなんだかんだミミッキュ通って負けることも多く、処理も安定しないのが厭らしい。安定したストッパーとしてエアームド・ドヒドイデが存在するが、構築を選びやすい。

リザ・グロス軸はやや戦いやすいが、ゲンガー軸・マンダ軸は重たくなりがちで、剣舞ミミZを耐えるカバルドンが採用されるケースも多い。基本的にこのゲームの中心にいるのはこいつなので、覚えておいて損はない。


カプ・レヒレ

後期でもっとも評価が高まったポケモン。初期から強かったが、頭角を現したのはS8~12辺りからで、強い点を挙げればキリがない、個人的にはミミッキュの次に強い一般枠だと感じている。

毒が強い環境でのミストメイカー、トリックでカビゴン,ポリ2の処理が楽、怒り挑発で確実に役割を遂行できる、リフレクター・ひかりのかべ・黒い霧を覚えること、ゲッコウガ耐性、瞑想ミズZなど本当に枚挙に暇がない。

瞑想ミズZのおかげで遂行速度が速く、スカーフ・眼鏡の場合はトリックで受け崩しが容易、怒り挑発・両壁などのサポートもこなせるのが偉いし、意外と構築の邪魔にならない。上位3メガすべてと相性が良く、対処の面倒なカバルドンに強いのも良い点。

ミミッキュがぶっ壊れな半面で、こいつは健全に強い。弱い点がほとんど存在せず、命中不安定技を採用する場合も、しぜんのいかり・ハイドロポンプなどZ技媒体であったり、遂行速度がそこまで必要としない場合が多いのも素晴らしい。

対面圧力を感じるのは瞑想ミズZで、基本的にZが余った場合はミズZでの採用が多い。削りを入れたい場合は怒り挑発@たべのこし、ストッパーの場合はCS@スカーフ、サポートの場合はhbs@混乱実など、構築によって様々。

【Rank A解説】

・カビゴン

Aは数が多いので、7世代を表す特徴的なポケモンだけを解説する。そして、カビゴンは7世代を象徴するポケモンである。

まず、先程からちょくちょく説明される「混乱実」だが、HPを1/4まで削られると最大HPの半分だけ回復するという激ヤバアイテムなのだが、カビゴンの場合は「くいしんぼう」のおかげでHP半分時点で使用可能なので、「リサイクル」と併せることで実質的な半永久機関になる。

ただ、ぜったいれいど・ハサミギロチン・はたきおとす・どくどく・トリックなどが環境後期になるとガンガン飛んでくるので、遂行速度が遅い鈍い型は鳴りを潜め、AB捨て身・じばくZ・はらだいこなど遂行速度を速めた型が登場した。

そもそも、カビゴンはくいしんぼう型の場合、あくびで流す型・鈍い型の2つに大きく分かれることを前提とした動きなので、遂行速度が速いカビゴンはミスリードを起こしやすいという仕組み。過去作を遊ぶ場合は大体あくびor鈍いだと覚えておこう、対策しないと負けに直結しやすい。


・オニゴーリ

7世代における救いでもあり、絶望でもある。ムラっけの仕様が上振れ要素が高く、この時代は回避率・命中率の上下があったのでまもる身代わりでガチャをしているだけで自然と能力が高まっていく。

このポケモンを採用する場合、「まもる / みがわり / フリーズドライ / ぜったいれいど@たべのこし」が基本形で、完全に対策したい場合は黒い霧コオリZフリージオ以外に完全な対策は存在しない。

ヘイトは高いが、ラキグライムド-など明確に遂行速度が遅い構築に対して強いのが偉い点。6世代と比べて環境がサイクル・受け寄りなので、麻痺など起点作りを必要せずとも単体で完結しているのは評価点。

ただ、グロス軸・呪いミミッキュなどは面倒なので、万能で最強という感じはあまりしない。6世代より理不尽感は薄く、免罪符があるが、試合が長くなりがちなので、レート最終日付近はいなくなりがち。


【総括】

思ったより長くなってしまった。総合Tierで若干前後しているのは、単体性能という面で評価しているため。また、構築のメインになるのは私のTierだとS~Cまでで、残り1枠で補完を入れる際にそれ以下が大事になるかなという程度。

個人的にS tierは強さ順的に「1位ミミッキュ、2位メガマンダ、3位レヒレ、同率4位ゲコグロス」という感じ。もう一体だけ総合で上に行く可能性があるなら霊獣ランドロスかポリ2だが、汎用的な理不尽さ・パワーを感じない真面目キャラという印象。

私の知り合いの大会に参加するために、せっかくならキャラランクを置いておこうと思った次第だ。

まあ、私は今から時間が無いし、面倒なので新規育成はしないんですけどね。大会だとマンダ軸はシビアなので、上振れ期待できるゲンガー軸・メタグロス軸は分かりやすいとは思う。リザもシビア。

最後に、Tierの仕様上ちょっと仕方ないのだが、イーブイはRank Eにいます。ナインエボルブースト自体は強いし、ギミック系は一応入れ得。

6世代よりも7世代はまだ味がするというか、まだ開拓の余地がありそうなくらい良いゲームだと思っているので、自分は過去作だと一番好きな対戦環境ですね。メガ+一般という形も分かりやすいし。

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