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月曜日

今年に入ってやたらと映画を見てる。

年末年始にはほとんど見なかったが1月から22本も見てる。一作120分だとすると2,640分(44時間)も画面の前で過ごしている、
ちょっと自分に引いてる。

映画館には月4回通ってたり、移動時間も映画で過ごしている。読書や仕事時間をほぼ費やしている。

なぜのめり込んでいるのか自分でも分からない。
ただ「面白いから」だけではなく学びを得ようとしていると思う。また知らない事を知る驚き、喜び、これまで知らなかった羞恥も大きく関与している。どのような脚本であれば感動をgiveできるのか、そのためにはキャストや景色、ストーリーにどのような仕掛けや工夫を施しているのか考察するのが楽しい。

そしてそれを仕事に活かせつつある。
例えばお客さんに事情を理解してほしい時や、相談する際のプレゼン構成など、自然と映画から学んでいる気がする。何回か成功した事もあり自信に繋がっている。

最近の好みだったのが「ディオールと私」

この前まで開催していたディオール展の予習として鑑賞したが予想以上に響いたというか、仕事に対するプロ意識を拝見した感覚。

ラフシモンズが、エレガントで崇高なブランドのディオールに着任、初のコレクションを追うドキュメンタリー。
ブランドの歴史を損なわず、自身のアイデアを組み込み、顧客を満足させる仕事を全うする姿が純粋にかっこよかった。

ラフシモンズはシンプルを得意とするデザイナーだが、ディオールは華やかさを強みとするブランドのため、「自分の作りたいもの」と「社内や顧客から求められるもの」と「自分ができること」を満たそうとする姿勢が素晴らしい。実際に仕事を完璧にやってのけるのも流石としか言いようがない。

ラフシモンズやそれぞれのスタッフ、立場によって悩みは違えど完成した時の笑顔が素敵だった。
自分まで笑顔になった。

スケジュールや予算、アイデアが湧かない焦りや手間暇かかる制作の裏側を見て、華やかな業界も泥臭い作業で成り立ってる。1人の顧客が服に5,000万払うという雲の上のビジネスモデルだが、機械に頼らずオートクチュールな事を鑑みると少し納得できるような気がした。

アトリエでは多くのベテランが活躍していた。
愚痴を吐きつつ一生懸命針を通す眼差しが
忘れられない。

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