知らない感情

お風呂で無性に泣きそうになって、
ああ、しにたいな、って思ってしまって。

なんで自分を傷つけるんだ!」と、何も知らないマスターに叱られた。

ではなんで自分を傷つけてしまうのかを考えたら、答えは明確なんです。
そうしないと、物理的に物が壊れるのは絶対。さらに怒鳴り声もトラウマなので嫌い。
もしかしたら猫もママ達も血を流すかもしれない。
だからといって受け止めて、溜め込んでたら暴れるのは目に見えている。過去に何度もあったので。


感情のコントロールの仕方も、発散の仕方も何もかもがわからないから、生きていたいのに突然襲ってくる本物の希死念慮の代わりになるものなんて、自殺に近い、でも決して死なない、その方法しかないから。

逃げてばかりだから頑張るのも我慢もしないといけないのも、もう充分、言われなくたって分かってる。


15歳の頃から身体に支障が出て、意思もなくなり、口数も減り、痩せていく。
唯一楽しかったのは、今も続けているカメラ。
どんどん自分がおかしくなっていたのは気付いていた。
15歳からから18歳まではなんとかできたけど、絶対うちは腕切らないと思ってたのに今はもう前言撤回になった。一緒に死のうって言ってきた、高校の頃の施設の子には、それだけは無理だと断ったのに、閉鎖病棟で知り合った元友人には、一緒に死のうって言いそうになったり、ましては、一緒に死のうよ、と言われたときは、ふたりなら怖くないかもね、と、完全にこころが死に近づいていた。

19歳になり、心療内科に連れてかれ、診断結果は、重度ギリギリの中等症の鬱病。
そうか、この不調は病気のせいなのだと、少し安堵した。

鬱病と診断されたのが19歳になってから2ヶ月後のこと。成人が1年後にある。もちろん前撮りはカメラで出会った信頼している友人にお願いして撮ってもらった。しかも独りではなく、大切な友人と2人で。

そこまではよかった。
今はもう23歳。はたから見たらきちんと就職していると思われる。大人、と言う年齢だから。

それでも私は、鬱病が完全に治ったわけでもないから、みんなに置いていかれる日々。
ご飯も食べれなければ、一週間もお風呂は入れない。水だけの生活。20錠もの抗うつ薬など。寝たきり、発熱、頭痛、浮遊眩暈。眠れない、死にたい、自暴自棄、虚無感、階段も登れなければ、電車なんてもっての外。乗れるわけがない。そまそも身なりを整えられない。でも心療内科には通った。喋れないことの連続。無言。虚無。ただただ、頭の中には 死にたい しかなかった。


19歳から21歳までずっとそのような生活だったもので、時間(トキ)がもう未成年の19歳から止まったままなのよ。

もう23歳なのに、ずっと19歳から成長してなくて。何も進んでなくて、時が止まってるように感じてて、私だけ取り残されてて。ってずっと思ってた。今も思っている。

大人なんだからと叱られる、
自分を傷つけるな、母親を困らせるな大人だろ!と、顔を叩かれた。叱ってくれたのはわかる。感謝はしている。
それでも、未成年のまま止まってしまった何かがあるから、自分を傷つけないと約束する自信なんか全くもってないよ。
母親を困らせたくないからと、できることは少し増えたけれど、ふとどん底に堕とされて、希死念慮に負けて、ね、迷惑かけてしまうの。
鬱にコントロールされている自分が、とても悲しい。

また話が脱線してしまった。

私だけがまだ19歳のままなにも進んでない、止まったまま、なんなら鬱病の症状のせいで、記憶力も低下はもちろん、脳が老化している。体力もだいぶない。取り残された。私だけ、大人になれてない。社会に出れてない。置いてかれている。

涙は出るけど、なんの感情かわからない。
悲しい、辛い、寂しい、怖い、どれも何か違う。
当てはまらない


まだ知らない感情がたくさんある。
不確かなものを確かなものにしたいから、私はよくいろんな感情を表す言葉を探している。

お気に入りは、静謐、思慕。
ぜひ調べて意味を見つけてください。

まあ、そうだなあ。
感情は計り知れないね。

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