人が好き、ってどういう事?〜あさイチの博多華丸大吉に思ったこと〜

 こんばんは、1970年代生まれ、都内一人暮らし、ゲイのしおたです。最近見るテレビはニュースや報道番組がほとんど、あとは面白そうなドラマを厳選して少しだけ見るスタイルです。

 私は基本的に人間嫌いで、知らない人は敵、世の中は敵か味方か、みたいな見方をしているタイプです。たまに「人が好き!」みたいなことを公言する人がいらっしゃいますが、(それが信憑性に足る場合は)陽のオーラが強すぎて目が開けられん‥‥!と感じています。

 ダラダラと前置きを書き連ねますが、きっかけは「ちむどんどん」の酷評ぶりでした。Twitterでの反省会タグを見て、提供側が言うならまだしも視聴者がなぜ反省するのか?と疑問に思いつつ、そのあまりのこき下ろされっぷりに逆に興味が湧き見てみたくなったのです。
 タイミングとしては9月頃、ドラマの終了まであとひと月くらいだったでしょうか。放送の時間には家を出ていることがほとんどだったので毎日録画して帰宅後見ていました。
 録画すると番組終了後の何秒かまで録れてしまうので、いわゆる朝ドラ受けの第一印象まで目にしてしまうことになるのですが、大抵華丸・大吉・鈴木アナウンサのスリーショットで録画分が終わります。その表情で、その後何を話すのか、自分の感じた「ちむわじわじ」に触れてくれるのか?などと回数を重ねる毎に気になり始め、ついには朝ドラとあさイチをセットで録画視聴するようになりました。

 博多華丸大吉のお二人については正直よく知らなかったのですが、同じくあさイチでの「呪いを解く話」を聞いてからはちょっと一目を置くような存在ではありました。(このエピソードはとても素敵なので、ご存じない方は検索してみてください)
 朝ドラの流れからなんとなく見るようになったあさイチという朝の情報番組、自分に興味のある特集は見るし、あまり興味なければ早送りしてしまうような見方をしていますが、ゲストを招いてのプレミアムトークというコーナーで、先日はKis-My-Ft2の藤ヶ谷大輔さん、最近は吉川晃司さんが出演していらっしゃいました。後者は朝ドラでの佇まいが流石にかっこいいな、くらいは思っていましたが、どちらにもさして興味や関心は感じていなかったはずなのに、トークコーナー後は二人に対してはっきりとした興味、関心、うっすらとした好意まで持つようになった自分がいました。
 藤ヶ谷さんの時に大吉氏がMCのお仕事について、「ゲストに対して純粋に興味があったり好きだと思うから、その気持ちを全体の流れの調整をしながら随所に生かす」旨のことを言っていましたが、その気持ちが視聴者側である私にも伝わり芽生えさせてしまう、ということでしょうか。

 トーク番組を見終わった視聴者がゲストのことを(もっと)好きになる、興味を持つようになるというのは、番組として大成功であることに違いありません。もちろん番組制作スタッフの下支えがあってのことだとは思いますが、NHKやら吉本興業やらジャニーズやらの高レベルの大人の事情みたいなものが渦巻いていそうな現場で、あくまで自然体で、もしくはそう見せながら番組を成立させている博多華丸大吉の力量に感心しきり、という話でした。


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