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さいせいエッセイ③

2019/11/29のメモから…

MOVIX京都⑧シアターの響け!ユーフォニアム誓いのフィナーレのエンドロール流れている途中、動画の名前が流れたところで隣の老夫婦が「あれ、名前」と指を向けていはった…。ここで涙腺こらえられなくなりそうになったのだが…。


ユーフォの客層にしては明らかにお年を召していらっしゃので、終了後人が捌けてしばらくしてからお話を聞いたら「主人(夫)の教え子が(あの事件に巻き込まれて)なくなったんです」と…

「えっ…」言葉も出なかった


今は映画(館)マニアになりつつあるけど、そこに入る前には吹奏楽やってて響け!ユーフォニアムという本に出会ってアニメに嵌まった身。

誓いのフィナーレも18回目だった。だけど、こんなに感傷的になったのは初めて。


誰かが絵を書き、動きがつけられ音が付けられ声が付けられアニメは完成していく。夢と希望を与えるスタジオは、誰かの手によって劫火に曝され、今まさに(物理的に)なくなろうとしている。けど、今まで夢と希望をもらってきた人たちは助けを求める人に手を差し伸べた。そして次の夢と希望を与える作品を作ろうとしている。それに応えられる形で僕は作品というものを楽しもうと思う。


事件から約10か月半が経った2020/5/31に再びスクリーンで誓いのフィナーレを見てきた。音響とかの言いたいことはTwitterに書いたけど最後のBlastのエンドクレジットスクロールの動画の項目で再び涙した。
状況や風景はだんだんと変わる。けど、起きたことは事実としてずっと残り続ける。それでもなお、前を向き続ける人でありたい。


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