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私の推しをすすめる。14

[さとゆみビジネスライティングゼミ] 3期生のシマです。ゼミで学んだことを、即アウトプットする80000字チャレンジ(1日1000字×80日)noteを毎日更新中。80000字チャレンジ27日目/のこり53000字。
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テーマ :一眼カメラのように、レンズを変えるように、書く。今回はキャノン24-70L F2.8を使うイメージ。どこにフォーカスして焦点をあてて、どこまで解像度高くするか。脳のメモリを使わせないように、いらないところはボカしてあげる。
: AなのにBを使う
:エピソードファーストで書く
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「では、御本尊の前にどうぞ」その一声を聞くや否や、我先に、我先にと、シニアの皆様が、勢いよく歩き出す。「おいおい!おーーい!煩悩の塊やないかいっ!」と心の中でついつい、つっこんでしまった。なぜなら、1秒前まで本堂で住職さんのありがたい御説法を聞いていたからだ。あれだけ煩悩を無くしてと、お話しされていたのに。50人が行儀良く座り、有難いお話に、大きく頷いていたのにもかかわらず…しかし、それも無理はない。毎年、4月17日と18日の、2日間しかご開帳されない秘仏が、目の前にあるからだ。大阪府河内長野市観心寺の御本尊、国宝「本尊如意輪観音菩薩像」(にょいりんかんのんぼさつぞう)である。

「そうだ、京都いこう。」のキャッチコピーをパクるように、「そうだ、国宝いこう。」と思いたったのが、5年前。実は地元である河内長野市は、日本全国で12番目に国宝・重要文化財が多いことを知ったからだ。1位は、やはり京都市。2位は奈良市、…そして、7位鎌倉市、8位神戸市…と続き、11位日光市についでの、12位なのである。だれもが知っている市町村の中に、急にどこやねんの「河内長野市」。しかも、市内には博物館や美術館がないのにもかかわらずである。まず、朝から整理券をもらいに長蛇の列に並ぶ。30分ごとに入れ替わり、本堂に入る。そして住職の御説法を聞くのだ。その本堂も“金堂”と呼ばれる国宝建造物なのである。靴を脱ぎ、金堂に上がると、ひんやりとした板の間が広がる。そして、見上げた先に、御本尊を安置する内陣中央の扉が、開かれているのだ。そこに、我々を見つめる本尊、如意輪観音菩薩像。「仏像なのに、艶めかしい、生きてるみたいやん…」はじめて、仏像を見て息を飲んだ。文字どおり、色が豊かなのである。なまめかしい。そして、右に3手、左に3手、合計6つの手をもつ。右ひざを立て、右の第1手の肘をつく。そして、手を頬にあて、首をすこしだけ傾け、こちらを、すっーとご覧になられている。ふっと、目が合うと、向こう側へ引き込まれそうになり、嘘はつけなくなる感覚に落ちる。木の色と朱色が混ざり合い、艶やかである。言葉にできない彩色で、1200年という長い年月を経た秘仏が、目の前に鎮座しているのだ。言葉を失うとゆうことが、こういうことなのかと初めて体験した。

ふと、目の前にある2023年卓上カレンダーを1枚、2枚、3枚とめくりあげる。4月17日は月曜日、お店がおやすみなのだ。会いに、行ける。今年は、運がいい。

書いた時間1時間20分
書いた文字950

気づき
はじめて、フォーカスを意識して書いてみた。今回は、仏様全体にフォーカスを当てながら、最後は”目”にフォーカスを当てて、解像度を上げていくイメージで書いた。これは当時の自分のみた映像を、頭の中で一眼カメラを使いまわりの背景をボカして、写真にしてみたものを、文字におこした。
これを、単焦点レンズのイメージや、35ミリ、50ミリ、80ミリなど画角やボケ味をかえて書くとどうなるんだろう?ここは実験してみよう。

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