映画ラストマイル鑑賞して思ったこと※ネタバレ有り

最初に

この記事は、ラストマイル鑑賞1回目に梨本孔(演:岡田将生)の無気力でいながらも内側に隠された正義感を持っている彼に癖を歪まされた字書きが2回目鑑賞して思ったことをそのまま綴っていたりします。
要は、久しぶりに観た邦画への熱い興奮を抑えきれずに書いています。

既に他の方が書かれていること被っているかもしれないけれどそこはご愛嬌ってことで。

みようと思ったきっかけ

単純にXのトレンドからでした。
8月某日、トレンドに「アンナチュラル」が入っていたので気になって検索かけたらラストマイル公式Xアカウントを発見し、「アンナチュラル」と「MIU404」と世界観が繋がっていると知り、また脚本が野木亜紀子先生というのもあり「絶対面白い映画じゃん。観に行こう」という感じの軽い気持ち。
元々ドラマ「アンナチュラル」がすっごい好きなのと「MIU404」も好きでその2つと繋がっているだけでもワクワクが止まらなかったし同じ世界観でのお話が大好きなオタクとして見るしかないとも。

1回目鑑賞後に思ったこと

ざっくりまとめると………

  • 身近なものの話

  • 梨本孔、顔がいい

  • 異動の話、3日前に言います????

  • エレナ、本当に視野が広いしやり方も清々しい

  • 仕事できる人ほど自分が抱えてるプレッシャーを隠すよね

  • 現場に立っている人とただ上でデスクワークしている人って本当に話食い違う

  • 梨本孔のようなホワイトハッカーがいてたまるか(好き)

  • 人間は、よく食べてよく話してよく寝よう

  • 1回だけの鑑賞で考えまとまらないんですが……近いうちに2回目鑑賞しよう

と言った感じ。
物流センターのお話であることは、予告編で知っていたのですがその物流センターが、過去にお勤めしたことがある会社の仕組みとよく似ているというのもあってシアター内で頭を抱えそうでした。本当に見覚えのある光景だったし「成績の〜」云々で「あ〜〜〜あそこもそういうのあったしノルマとか数字とかめっちゃあった」となった。
そこを辞めてから転々として、今のところで長く腰を据えている感じ何ですけれども。
1回目鑑賞した時は、ちょうど同人の方で原稿を抱えておりスランプにハマっていて苦しくなっていたところに観に行き、久しぶりにいいものを見たという気持ちと、

「頑張り屋ほど壊れた時は、盛大」
「前のところで有能で業務外のこともしていたからこそ次のところでは、ある程度無能なフリをして息を潜む」

とも感じられるところがありました。
特に梨本孔の「業務外の〜」というセリフが人によっては、痛いほどわかる人がいるんじゃないかなぁとも。
前職で「業務外の仕事をやらされた」人ほど次のところでは「無能な人」で居続けようとする。
責任は負いたくないしやりたくもない仕事を押しつけられるのは、懲り懲りだもの。

それでも彼が、システムのログを遡ったのは、内側で眠っている正義感を抑えきれなかったんだろうな。もしくは2年間それなりに平穏にやってきたからその平穏を壊されたくなかったか。
おそらく後者の方なんだろうと思う。
けれど、その後のエレナが爆弾が仕掛けられたおもちゃの箱を開けずにただ手を動かさないようにしている間もそばにいるの見たら正義感もあって、それなりの優しさ……というより情の深さを感じた。
爆弾処理部隊が来た後、2人してだらけた体勢で駄弁ってるのを見たら爆弾騒動で一気に「仕事の上司と部下」から「戦友」へ変わったように見えた。

1回目鑑賞後に思ったことは、そんな感じ。

2回目鑑賞後に思ったこと

今日の午前に2回目鑑賞しに行ってきました。
1回観ているからこそ視野を広めて観たのですが

  • 職場復帰したからこそ、舟渡エレナはアメリカ本社から派遣された先でセンター長というポストで失敗は許されないというプレッシャーを初日から耐えていたのでは?

  • 失敗許されない状況下で爆発事件が起きたら、それはもう神経張り詰めてしまうよ

  • エレナ、オフィスに寝泊まりしているけど、本当は寝れてなかったんだろうな

  • 梨本孔、何着ても着こなしてしまう。顔がいい。

  • じゃがりこ、ハンバーガーと割とジャンクなものを食べてる梨本孔

  • エレナがおもちゃの箱を開けないようにしている時、警察を呼ぶ孔の「急いで!」が切羽詰まってた

  • 八木さんの「伝言する手間が省けた!」は、2回目でも笑ってしまった

  • 羊急便の皆さん、すっごい苦労してる

  • 労働内容と給与が割にあってなかったらスト起こしたくなるよね〜〜

  • センターのベルトコンベアの音、1回目を観ているのと全てを知っているからか「ガチャン」の音がギロチンの音にも聞こえた

  • UDIでの中堂さんの「見上げた根性だ」に対してのミコト「そんな根性はなくていい」は、本当に2人の姿勢の違いを感じた

  • 第4機捜の伊吹と志摩のコントというか伊吹の「きゅる」を正しく理解する志摩が、もういいね

  • エンディングに入る直前、ロッカーのあの数字を見た孔が息を吐く瞬間、彼の肩にのしかかるものは、この先センター長として負うことになるであろうものとその意味

 ………という感じなんですが全くまとまってないです。
2回観たらまとまるでしょう!と思っていたんだけどまとまらなかった。
劇中で孔がビックマック(と思われるもの)を食べていたから帰りにビックマックテイクアウトした。
3回目鑑賞する機会があったら行こう。

1回目も観て、2回目でも思ったけれど
「アンナチュラル」と「MIU404」と違い、「ラストマイル」は、自分が生きている世界の一部の話のように感じた。法医学者でもなく警察官でもなくただ誰かのために労働して生きている人たちの話は、親近感が湧く。
特に佐野親子の立ち位置は、自分たちと接することが多い存在でもあるわけで。

エレナが言っていた「昔はこういうおもちゃを買ってもらえなかった」は、少しわかるなって思った。
単に私の家もそうだったというのもあるけれど「幼少期におもちゃを買ってもらえない環境」にいると社会人になって自分で稼ぐようになると欲しいものは、なんでも買いたくなる。
それゆえにあれもこれもって押してしまいそうになる。
欲というものは、どこまでも人を蝕むからおそろしいなって思った。

終盤、パトカーの中で死んだように眠るエレナは、本当に全てのことから開放された故に安堵して眠りに落ちたように見えました。
責任感が強い人ほど責任から開放されると一気にリラックスしてしまうというか、自由になった途端たりてなかったものから補っていくようにも見えた。
やはり、よく寝るべき。

最後に

映画「ラストマイル」はドラマ「アンナチュラル」とドラマ「MIU404」と繋がるシェアード・ユニバース・ムービーと言われているけれど観た人によっては、感じ方が変わるかな。
私個人としては、ミコトたちと第4機捜の面々は出るけどメインは「エレナたち」と思って観たので面白かった。
ただミコトたちや第4機捜ががっつり出てくると思っていた人は、不満に感じちゃうのもわかる。そのあたりは、難しいところなのだろう。

あとこう感じた。
どんなに辛いこと、嫌なことがあっても生きていたら必ずどこかで報われる。
だから生きろ、と。

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