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都庁前にきて思い出したこと

都庁前にきて思い出したこと

高校生の時に、自分の見た目にこだわりすぎていた時があった。その高校時代に、整形のカウンセリングをしに都庁前まで来たことがあった。韓国のクリニックが東京まで出張カウンセリングをしにきてくれていて、それに参加したのだ。

千葉で育ったわたしは、こんなにオフィスがたくさんある街に来たのは初めてで、すごくドキドキした。

クリニックから指定されたのは、ハイアットリージェンシー東京の高層階だった。Googleマップを見ながら建物に着くと、それはそれはきれいなホテルで、ハイアットリージェンシーは、ビルかなんかの名前だったと思っていたわたしはびっくり仰天した。もしかしたら、自分はホテルに連れ込まれて変なことされるのではないかとびくびくしながらホテルに入る。

中に入るとすごくいい匂いがして、場違いな自分がすごくはずかしくなった。ふかふかの椅子に座って待っていると、お姉さんがやってきてわたしを部屋まで連れて行ってくれた。

カウンセリング中のことはあんまり何も覚えてないけれど、お医者さんがすごくきれいなお姉さんで、その時流行ってたティントリップを使いこなしていて、韓国の人はすごいと思った。

カウンセリングの結果ぜんぶで100万円近くかかることがわかった。正直、無理だなと思った。大学生になったら絶対にアルバイトをして、お金を貯めて整形をしようとそう心に決めた。そもそも高校生がそんなことをしようとしたのは場違いだったのだと気がついた。

帰り際に、3CEのハート型の手鏡をプレゼントされた。なんだか全て虚しくなって、恥ずかしくなったのですぐにメルカリで売ってしまった。

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