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番外編① 1年目の真冬はサーフィンせずに、タイの国技”セパタクロー”にチャレンジ。

初参加の大会もなんとか終わり、
11月には気温も下がってきて
ジャーフルでは体が冷えるようになってくる。

私は、セミドライをオーダーするか
迷いに迷って、結局作らなかった。

一つの理由は、寒さ。
やっぱり体を冷やすのは良くないと
みんなに口を揃えて言われたし、
実際、11月末でも
かなり寒さの限界を感じていた。

そしてもう一つの理由が、
今回の題名である“セパタクロー”
を始めたことだった。

大学入学と同時に仲良くなった1人の友達が、
とにかくセパタクローに夢中だった。

サーフィン同様に
なかなか競技人口も少ないセパタクロー。

女子プレイヤーはさらに少なくて、
学内にある唯一のサークルも
女子メンバーはその友達が1人目だった。

その子を起点として、
なんとかチームを作れる3人が集まっており、
1人でも欠けると試合に
出られなくなってしまう状況。

そして、やる気溢れる私の友達と
あとの2人の間には、
モチベーションに大きな差があった。

そんなことで、悩み相談からの
勧誘を何度か受けては
やんわりと断ってきていたが、
いよいよ寒さでサーフィンもできないし、と
やっと重い腰を上げ、
ある日、近くの体育館で行う練習を
見学・体験することに。

そこで初めて私は
セパタクローが”空中格闘技”と呼ばれる
理由を目の当たりにした。

とにかく動きがアクロバティック。
特に男子のアタックは、ほぼバク宙。

“けまりの延長みたいなもの”
と考えていた私のイメージは
強烈なインパクトと共に崩れ落ちた。

もちろん、すぐにバク宙アタックを
練習できるわけもなく
(そもそも足でボールを蹴ることに
慣れていないので)
その日は、体育館の端っこで
ひたすらリフティングの練習をした。

海以外での運動が久々すぎて
ちゃんと汗をかいて動き回る気持ち良さに
心が躍り、練習終わりには入会を決めていた。

一度やり出すと結構本気でやりたくなる私。
活動も週4日と、なかなかの頻度だったので
サーフィンを一度捨てて一冬セパに打ち込んだ。

私のポジションはサーバー。
半年間みっちりやって、合宿も参加。
3月には学生大会にも出場させてもらった。

練習の成果もあり
ある程度は安定して相手コートに
落とすことはできるようになった。

それでも、相変わらず体は硬いし、
足を上げてしっかり打ち込むには程遠い
アンダーサーブしかできなかった。

結局、春になると再び海に行きたくなり、
少しの間は両立してみたものの、
そのうちサーフィン熱が完全復活。
チームメイトと話し合い、離脱を決断した。

わずか6ヶ月のセパタクロー経験だったけど、
それだけとは思えないほどに毎日が濃くて、
なによりチームプレーの楽しさは、
高校のハンドボール時代を思い起こさせた。

私の生涯でセパタクローをやることは
多分もうないと思う。

だけど、束の間でもチームメイトとして
受け入れてくれた友達、
そして、みんなで1点の喜びや悔しさを
共有する楽しさを思い出させてくれた
半年間のセパタクローチャレンジは
本当にいい経験だった。


こうして、別のスポーツを通じて
サーフィンへの熱意を再確認できた私は、
2年目の夏に向けて新たな一歩を踏み出した。


(余談)
ちなみに、私を勧誘していた友達は、
学生の間に日本代表選抜に選ばれた。
ひたむきに努力を重ねる彼女を
ずっと見ていたからこそ、
代表を勝ち取った、と報告を受けた時は
嬉しすぎて涙が出ました。

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ここまで読んでくださり、
本当にありがとうございます。

サーフィンに関して書いている
過去記事はこちらから。

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