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2023.9 夏休み2〜5日目

夏休み2日目。
父と母と出かけた。私の好きそうな(実際好きな)陶器屋や雑貨屋に連れていってもらい楽しかった。
母の口から発せられる他人の悪口が年々増えている。それはむかつくな!と共感して楽しく聞けるときもあるが、大半、おもしろくない。人を悪く言うときはその相手からもまた悪く言われていると思えてならず(深淵を覗くとき的な)、聞きながらああ母も今頃その人達に色々と言われているのではないかなと勝手に想像して勝手に悲しくなってしまう。
帰宅後、弟の漫画棚から拝借した『推しの子』を最新巻まで一気に読んだ。黒川あかねちゃんがすき。

夏休み3日目。
夜、高校の友達と会った。一人は定期的に会っていたが、もう一人とは高校卒業後ほぼまったく会っていなかったので、若干緊張しながら向かった。いざ会ってみると誰も変わりなくしかし大人になっていて、楽しくて、気づいたら終電がなくなっていた。田舎の終電は早い。もとより誰も電車で帰るつもりはなかった。一人は代行サービスを呼んで、一人は家族を呼んで、一人は家まで歩いて帰った。

夏休み4日目。
昼、高校の友達のところに遊びに行った。特急に乗れば速いけど、わざと各停に乗ってのろのろ行った。途中までは景色を見たり江國香織さんのエッセイを読んだりして旅情を味わったが、睡眠不足がたたり、半分をすぎるともうほとんど寝ていた。この日の友達とは今年のゴールデンウィークにも会っていたので、近況報告の内容に特段変化はなかった。どちらかといえば、彼女を通じて知る他の友達の近況のほうが大きく変わっていた。

夏休み5日目。
昼、高校の友達が遊びに来てくれた。最近できたという山奥のひっそりしたカフェに連れていってもらい、静かな雰囲気の中でひそひそ話した。職場の愚痴から数年前に行った海外旅行の思い出話まで、とりとめもなく話した。彼女の車で家まで送ってもらって、別れてから、運転へのお返しを何もしなかったなと気づき申し訳なくなった。
これで今回の帰省で友達と会う予定はおしまい。地元の交友関係、もう高校時代のものに限られてしまったことだな。せっかく田舎で、中学までの友達なんかいまだに名簿をそらで再現できるくらいしかいないのに、それでも途絶えちゃうものだな。