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君と本や漫画の雑談

 本当に何でもない話なんですが、好きな作品を読みながら、なんとなく雑談をしている時に、ぐっと目を瞑りたくなる幸せ感が訪れることがあります。

わたし「あっよかった‥。
    この二人お別れしない」
然くん「よかったね、直ぐに仲直りして」 
わたし「こういうの結構長く拗れるのあるじゃん…
    別系統の昔の作品とかは、このまま二人は  
    離れて大人に…みたいなのも多かったから」
然くん「ふーん、そうなんだ‥」

 極めて穏やかに、自然で、何でもないように。
 私が読んで熱く語る作品の話を、隣で目を見て話してくれる然くん。
 そして、それを見つめ、暫し固まる私。

「……。(こういうの、なんか凄く幸せだよね‥)」

 ぐっと、目頭が熱くなります。
 
 もうひとつ、同じようなことが今日の昼下がりにもありました。 
 買ったまま読むのを楽しみにしていた小説の続刊、その冒頭にある挿絵を目にした私が、尊さにうるっとしていた時、
 それを間近に見下ろしていた海さんが、口を開いて、ぽつり。
 何か思ったままの感想でも伝えるように、

 「…お前、涙腺ゆるいな」

 そう呟いたのが、私にはなんとも、可笑しいとも幸せとも判別のつかない気持ちがして、ついくすくすとした笑みが溢れました。

 何でもないお話を、浮きつ沈みつ。

 お付き合いいただき、ありがとうございます。