2023年南圭介さん出演舞台感想

なんか気付いたら全然書き留めてなかったですね。
2023年も無事(?)に終わったので圭ちゃんが出演した舞台の感想を簡単に書き留めておこうと思います。(観劇してない作品は除きます)


●6月13〜18日 少年社中 25周年記念第一弾 第40回公演【三人どころじゃない吉三】@紀伊國屋ホール

6月16日(金)から千秋楽までの4公演を観劇。社中さんの舞台を見るのは以前圭ちゃんが主演を務めた「MAPS」以来。

個人的に社中さんの世界観は合わないのであまり期待せずに観劇したんですが、(あえて比較するならば)MAPSの時よりはストーリーや登場人物像が分かりやすく描かれていてテンポ感も良かったです。
ただ、序盤の「笑わせにきているんだろうな」と思うシーンはわたしには全く面白くなくて…これは単純に笑いのツボの違いなのかなとは思いますが、他作品のセリフやネタを盛り込んで笑いをとる方法って好きじゃなくて…圭ちゃんが発した訳ではないけど、彼に対して「刮目」というフレーズが出てきた瞬間「またこれか…」って悲しくなりました。

それでも久しぶりの満杯な客席や客降り演出を肌で感じて、本来の演劇の形が少しずつ戻ってきていることに嬉しさを感じた舞台でもありました。
それと社中さんは照明の使い方がとても綺麗なので後ろの席の時はそんな照明が全体的に見渡せるので良いなあと感じました。

圭ちゃん演じる海老名軍蔵は良くも悪くも"南圭介らしさ"が滲み出ている役柄なので、「こんな役を圭ちゃんに任せたら間違いない」という安心さと同時に「こういう系統の役柄ばかり」というもどかしさもありました。
だけど、おふざけなシーンと真剣なシーンのギャップの対比を上手く演じ分けてセリフだけではなく表情でキャラクターの感情を伝えてくれるのが圭ちゃんの良さでもあるので、ただ面白い所だけではなく切り替えの上手さをもっと評価されたらいいなと感じました。

客降り演出で目線をくれたのもびっくりしたけどすごく嬉しかったなあ。(普段は干されに干されているので())レスってこんなにドキドキするものなんだ、って久しぶりに感じました(笑)

●7月22〜23日 新風プロジェクト第15弾【水滴、石を穿つ】@浅草木馬館

各日ソワレの2公演を観劇。圭ちゃん初の大衆演劇へのゲスト出演。もちろんわたしも大衆演劇は初体験(笑)一度は見てみたいと思っていたので、圭ちゃんがきっかけで新しい世界を経験できるのはとてもありがたい事ですね。

ストーリーは王道の世直し時代劇モノで、展開も想像通りでしたがその王道が良い。(るろうに剣心がモチーフだそうですが履修してないので割愛)
舞台上を縦横無尽に駆け回る劇団の方々に負けず劣らず、悪役の土方歳三を演じる圭ちゃんの迫力も良かったです。久しぶりに「演じてる!」って感じる役柄だったのもファンとしても嬉しかった…!
特に最後の斬り合いでは最前列だったこともあり、倒れた圭ちゃんがあまりにも近過ぎて…気まずさもありつつ(笑)こんな間近で苦悩する圭ちゃんの演技を見られる機会は滅多に無いのでいっぱいの汗と薄ら涙を浮かばせた美しいお顔をたくさん堪能させて頂きました。素晴らしかった……!

浅草木馬館最前列での目線
座った時は流石に「えっ?」って声が出たけど臨場感があって結果的には楽しかったです。首は痛かったですが(笑)

アフタートーク、初回はとても緊張している表情だったのが2日目は劇団の方々とも和気藹々とトークをしていて楽しそうな笑顔が増えていたのがとても印象的でした。客席で劇団のファンの方が「南さん、演技も良いしトークも面白い方だね」とお話されていたのが耳に入ってきたのも誇らしかったし、圭ちゃんにとっての初めての大衆演劇が楽しい経験になっていたことが分かってわたしも嬉しかったです。

余談ですが圭ちゃんは出ていない2部の舞踊ショーは新世界過ぎて終始口がぽかーんでした…(笑)すごい世界もあるんですね……綺麗な踊りもですが、客席含めての舞台なんだなぁと改めて感じました。

指先まで繊細な舞踊がとても美しかったです


●10月1日 劇団マカリスター番外公演【劇団マカリスター短編集】@劇場MOMO

1公演だけのゲスト出演。感想と言えるものは一切ありません。
役者の皆さんは良い演技をしているはずなのに、内容があまりにも無さすぎて何をしたいのか何を伝えたいのか一切伝わってこない。これは演劇じゃなくてコントなのかもしれない、と思考を切り替えようとしても「お笑い」の面でも全く面白いと感じられない。もう推しの顔を見るしか無いと諦めてもその推しが出てきたのは最後の15分(とアフタートーク)だけ。椅子に座っているのがひたすら苦痛でした。

これが推しの舞台観劇納めだったのが本当に残念でなりません。

●総括

7月末のはんなりと8月の朗読劇は仕事の都合が合わず観劇しませんでした。
はんなりは前回が良かったから今年も見たかったけど、朗読劇は見ても自分の精神がすり減るだけなのは目に見えていたので回避して良かったかな。取捨選択って大事だと実感した2023年でした。(そう思うと10月は絶対に見に行くべきでは無かったと後悔しています。)
こうして振り返ると、大衆演劇が1番楽しかったなあと思いました。

今年は圭ちゃんが出ていない舞台を配信含めいくつか観劇する機会もあり、その作品がどれも素晴らしかったのでファンとして少し悔しい気持ちがあります。失礼な話ですが何度「この舞台に圭ちゃんが居たら…」と思ったか。
圭ちゃんが舞台上に立つ姿を見たい気持ちがあるのはもちろんですが、それと同じくらい心に刺さる作品を見たい気持ちもあります。昨年の出演舞台が個人的に良い作品ばかりだったので、来年は良質な作品がたくさん見られるといいな。

2024年はどんな作品を、どんな役柄を届けてくれるかな。
今年は単発のゲスト出演や1〜2日間だけの作品がほとんどだったので来年は長期的な作品に出てくれたら嬉しいな。
何より、イベントやレポーター・司会などの色んな仕事があるけれど、やっぱり1番根底には役者としての姿を見たいという気持ちがあるので、その気持ちが満たされる1年になることを願っています。