前代未聞(It's not football, it's La Liga.)

3月3日 バレンシア戦(A)

立ち上がりは両チームとも控えめの印象だが、マドリーのボール保持が続く。フェデのミス、カルバハルの軽率なパスによって2失点してしまう。

そんな中、冷静にいたのがヴィニだった。
彼は前半、控えめのパフォーマンスかと思いきやシンプルに判断しプレーをしていた。フェデやカルバハルは魅せるプレーのために一捻りしようとしていた。しかし、ヴィニは裏を抜けるようなパスやメンディ、ロドリゴとのコンビネーションで相手を崩そうとしていた。

しかし、怪我明けのベリンガムの収まりは悪くロドリゴに関してもガヤとの個人的なバトルによって集中を欠いていた。

このまま、悪い時間が続くかと思いきや
カルバハルとフェデの連携でサイドを崩し
カルバハルが中へクロスを上げる。そのクロスボールはディフレクションし相手キーパーの反応を遅らせた。その結果、ヴィニの足元へボールが転び込み前半終了間際に1店を返すことに成功したのだ。

ヴィニはゴール後に「No to racism」の象徴である拳を天に向けるジェスチャーを行いメスタージャにいるサポーターは激怒させる。

筆者としては、バレンシアの人々は何も変わってないと感じた。

後半に入り、同点になったかのようにテンポダウンさせるクロース、しかし彼のミスがアンチェロッティを悩ませた。クロースに代えモドリッチを投入しより攻撃的にテンポを良くした。

テンポは良くなったが、バレンシアも選手交代によりフレッシュな選手を投入しオープンな試合になった。

膠着状態が続く中、事件はATに起きた。
モドリッチのコーナーキックがPA外に出るもすぐボールを回収ブラヒムがサイドで粘りクロスを上げた。そのボールをベリンガムがヘッドで合わせゴール。メスタージャは一気に静まり返った。
しかし、ヒルマンサーノ主審はブラヒムがクロスを上げた瞬間に笛を吹いたのだ。もちろん、ゴールは認められずヒルマンサーノを囲みに行くかのように選手たちは抗議をしに行く。
そして、抗議したベリンガムはレッドカードを提示され次節出場停止。そしてホセルも過剰な抗議としてイエローカードが提示された。

ベリンガムはこう発言したようだ
「あれはゴールだったろ!ボールは空中にあった!なんなんだよこれは!」。

この前代未聞の事件、主審ヒルマンサーノはクリアした時点で笛を吹くべきであった。しかし、マドリーが即座に回収しブラヒムがクロスを上げベリンガムがヘッドで押し込んだ。
当然、ヒルマンサーノに非があるだろう。
なぜ、クリアされた時点で笛を吹かなかったのか。なぜ、ブラヒムがクロスを上げた瞬間に笛を吹いたのか。

これは前代未聞の大事件であり強盗事件だ。
そして、試合後多くの関係者がコメントを残している。

ウーゴ(バレンシア所属)
「マドリーが怒るのも無理はない。何故あのタイミングで笛を吹いたのか分からない。」

チュアメニ(マドリー所属)
「あれは、恥ずべきことだ。」

イトゥラルデ(元審判)
「主審はなぜブラヒムにクロスをさせたのか。ボックス内でクロスを上げた瞬間にホイッスルを吹くことは許されない。」

アンチェロッティ監督(マドリー所属)
「なんと言えばいいのか。前例のないことだ。ベリンガムのレッドカードも理解できない。彼は侮辱をしてない。」

ロンセロ(AS副所長)
「ヒルマンサーノはいつもメスタージャでマドリーを困らせる。その上、ベリンガムを退場にした。」

シーロ・ロペス(現地ジャーナリスト)
「過去40年間、私が見た中で最も恥ずべき事がヒルマンサーノによって引き起こされた。」

レアルマドリード
「前例のない事件により我々の勝利が阻止された。主審はブラヒムがクロスボールを上げた瞬間にホイッスルを吹きゴールを取り消した。」






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