「だいすきだよ」って君が言うから。

君の家に向かう太陽はほとんど真上にあった。
道すがらお昼ご飯を調達しにコンビニに向かう。
今日は思ったよりあったかくて少し汗ばむ。

思っていたより準備する時間がなくて、今日は薄化粧
だからなんだか気分が落ち着かない。

「今日、ほとんどすっぴんなの」なんて
恥ずかしながら。
すると、君は軽々しく
「すっぴんの方が好きだよ」とか「かわいい」とか
言うもんだから、この人は。


数年前、高校生だった頃
覚えて練習をして、遊ぶときはメイクしてた。

そのとき君も、「すっぴんしかいい」と
けどいまより否定的で、少しむっとした
「別に、君のためとか男の子に見せるためじゃないよ。
自分のためにしてるの。」
と言った私。

何回かそのやり取りをしたからか、君は柔らかく否定しないで「すっぴんの方が好き」なんて言うんだから。


高校生の頃、私にあったメイクしたい欲はきっと思春期特有のモノで
けど最近の私が思う、メイクは、「自分を好きになるためのツール」で、その日の気分を左右するもの。


なのに、君の柔らかい一言で気分が良くなる
「メイクは必要」みたいなことを口で言いながら満更でもないんだから。



どんな私も受け入れてくれると思ってしまう。

いやいや、甘えすぎたり理不尽なこといったりはしないような自制はかけて。



ちなみに「だいすきだよ」って言われても素直に受け止められなくて、何を言われても嬉しそうな反応はできない私です
柔らかい表情になっていければいいなぁ🤔