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キャッシュレスとパチンコ

 ゆうちょが小銭の入金に関して手数料を取ることになったらしい。
 キャッシュレスが時代の流れ出し仕方がないことだろう。
 現金を使う代わりにデジタルで決済した方が社会全体のコストは下がるはずだ。ATMもどんどん無くなっていくだろう。現金を運ぶ人もどんどん少なくなっていくだろう。

 結果として銀行のコストは下がる。
 ATM作っている会社の利益が下がる。
 現金を運んでいる人は仕事がなくなる。
 カード会社などの決済業者の利益は上がる。

 利益が出る領域が変わっていく。
 領域が変わるだけで成長はしていない?

 ATMや紙幣計数機などの機械を作っているメーカーはビジネスを変えていかなければならないはずだが、一体どんな風に変えるのだろう。
 現金を扱う機械をどんなものに転用するのか、パッと思いつかない。

 現金を運んでいる人はどんな職に転職するのだろう。
 モノを運ぶという意味では宅配と同じだが、仕事の性質は全く異なるような気がする。

 機械も運搬も、現金という特殊なものを扱っていたから利益が出ていたが、作業だけをみるとびっくりするほど単純なことしかしていないはずだ。
 紙と金属の欠片を数えたり運んでいたりしていただけだ。
 その技術やノウハウは、果たして他の業界に転用できるのだろうか。

 街中ではどんどん現金が使われなくなっている。飲食店でもコンビニでも本屋でも。
 そんな中、全くキャッシュレス化されておらず、しかも大量の現金が流通する業界がある。パチンコ業界だ。

 全盛期ほどではないが、他の業界に比べると日々流通する現金の量は桁違いだ。そして全くキャッシュレス化していない。
 技術的には可能なはずだが、規制産業なので勝手にキャッシュレス化できないはず。
 流通量も多いので、既存のキャッシュレスシステム使って普通に手数料払っていたら成り立たないだろうから、独自のシステム作るしかないだろう。
 でもそんな余力がパチンコ業界に残っているんだろうか。

 キャッシュレスという時代の流れに逆らい、現金を扱い続けるのは年々難しく、コストが嵩むようになっていくはずだ。
 パチンコ業界は斜陽産業と言われ始めて久しいが、先行きも暗いなぁと、今回のゆうちょのニュースを見て改めて思ってしまった今日この頃。

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