推しは大抵死んでる

暴力的な内容を含む作品が好きなせいで、作品内で生きている推しが非常に少ない。わたしが好きになるのってほぼヤクザ者だからな。

これは本当にフィクションだけの話で、現実では前科も刺青もないクリーンな男性と交際しています。よかったね。

だから「推しが作中で死んでしまった」ことを過剰に嘆くひとにあまり共感できない。もちろんすごくつらいんだと思うけど、わたしは死に様まで愛したいから、むしろ作中でキャラの死に方を見せてくれるほうがありがたかったりする。作品内で描かれていないことは何でも起こりうるので、たとえばダーウィン賞みたいな笑ける死に方だったらヤダな…と思う。

死に様を愛でられるのはフィクションならではだね。現実はそんなに美しくない。最高に格好いい推しには、最高の死に際を迎えてほしい。

ありがたいことにわたしの愛するキャラクターたちはみんな美しい死を演じてくれるので、ほんとうにこんなにありがたいことはないね、と。悪役が好きな理由ってこのせいかも、悪役はみんな、作者の用意してくれた最高の舞台で格好良く死ぬからね。だからすべてを愛せる。

読んでくれたおまえにも愛を送ります

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