眠れない夜は遅れた羊に鞭を打つ
2/23の話
眠いから寝たのに真夜中に起きる。そんなことは誰でもあるだろう。
また眠れない。明日どうしよう。不安だ。
そんなときは遅れた羊に鞭を打とう。
実際に羊に鞭を打つわけではない。身体の気になる箇所を探して対応してあげることだ。
まずはリラックス。窓を開けて外の空気を吸い込みながら、手の親指を軽く握りこむ。
気がつくと腰に違和感がある。手をこすり温めてから両手を腰にあてがう。じわりと良くなる。
ふくらはぎが硬いのに気がつく。手をこすりふくらはぎをもむ。
また呼吸が浅くなっているので12数えながら深く息を吸う。
またふくらはぎが硬い。
というように身体に感じる違和感を解決していく。
そうするといつの間にか寝てしまって朝を迎えている。
この身体の違和感が遅れている羊だ。
昔の人(たぶん荘子)は人間の意識を羊飼いに、身体を羊たちに例えた。
羊飼いは羊たちをまとめて移動させる必要がある。そうしないと狼や他の人間から守れない。
羊たちは身体そのものでもあるが、人間関係にも及ぶ。
別の例では年老いても身体は若者だった老人が独りだったために熊に喰われる話と、豪邸に暮らし地位や名誉に恵まれた人が病にあっさり倒れる話を平行して書いている。
遅れた羊が足を引っ張り命を落とす。
そういう教訓を思い出しつつ今日も9時間寝るのだった。
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