今週の気になった記事まとめ No.6(2021年2月13日~2月19日)

Wood can easily be turned transparent to make energy-saving windows(New Scientist)

【記事のポイント】
・木材を透明な窓にする試みに新しい手法が登場。木材に色を付ける分子だけを取り除くことで木の組織を透明にすることが可能に。
・具体的には、過酸化水素水を着の表面に塗り、太陽光を再現するよう設計されたUVランプの下で放置する。かすを取り除くためにエタノールに浸す。その後、木にできた穴に透明なエポキシ樹脂を注入する。
・これまでは、木材を亜塩素酸ナトリウムに浸すことでリグニンと呼ばれる木の組織を取り除き、木材を透明にする方法がスタンダードだったが、多量の化学薬品が必要で、リサイクルできない廃棄物が出ることが問題となっていた。

日経平均株価 3万円超え 1990年8月以来 30年6か月ぶり(NHK News)

【記事のポイント】
・2/15、日経平均株価が3万円超え。バブル景気最中の1990年8月以来の高値。
・投資家の期待が先行する形での株価の上昇傾向が続く。また、コロナショックに対応するため世界的な金融緩和で市場に資金が入り、株高が進みやすくなっている。

ハッカー侵入の米国の水道施設が「Windows 7」を使い続けていた理由(Forbes JAPAN)

【記事のポイント】
・米フロリダ州の水道の浄水施設のシステムへのサイバー攻撃で、人体に危険を及ぼすレベルの化学物質が追加されるよう設定が変更された事件における、深刻なサイバーセキュリティ上の欠陥の数々。
・昨年1月の時点でアップデートが停止しているWindows7をつい続けていた。
・リモートツールTeamviewerで外部からアクセスする際のパスワードに同一のものを使いまわしていた。。
・さらに、施設のコンピューターがファイアウォールを介さずに直接インターネットに接続されていた可能性も。

教育IT「GIGAスクール」の“実質勝者”Googleの衝撃データ……「対象自治体の半数を獲得」はなぜできた?(Business Insider Japan)

【記事のポイント】
・「GIGA スクール対象となる区市町村の自治体のうち半数がG Suite for Educationを選び、GIGAスクール対象となる自治体の半数近くがChromebookを選んでいる」とする、Googleの日本向け発表。
・ここ数年でGoogleはGIGAスクール向けのデバイス市場でのシェアを大きく伸ばしてるとも。実際に、2018年末に国内で稼働しているChromebookの台数は9.5万台だったが、2020年末には181.6万台へと急速に増加する見込み。

FKA twigs: Shia LaBeouf Shot Stray Dogs, Knowingly Transmitted an STD(Consequence of Sound)

【記事のポイント】
・FKA twigsが、Shia LaBeoufとの虐待的な関係について、『Ellen』とのインタビューで詳細に語る。
・LaBeoufからの暴力を生き延びたことについて。「自分の内側から強さを見出したとか、光が見えたとか言えたらと正直思う。『私の強い性格の証』だとか『私の母はこんな風に私を育ててくれたんだ』とか言えればどんなに良いか。でも全くそんなことなかった。そんな状況にいないのはただ純粋にラッキーだった」
・元々暴力的だったLaBeoufの説得で彼の家に引っ越すと、虐待がさらにエスカレートした。ベッドの横に、LaBeoufは銃を常に置いており、真夜中にトイレに起きることすらも恐ろしかった。
・その他、LaBeoufが迷子犬を銃で撃ったことを自慢していたエピソードや、LaBeoufが隠していた性病を移されていたエピソードなども。

Viola Davis and Stacey Abrams on Oscar Season, Politics and Wielding Their Power as Black Women(Variety)

【記事のポイント】
・Stacey Abramsが、投票しない貧困層の人々の意識を変えたのか。「『自分たちの持ってるものがどんなに少なくても、さらに少ない物しか持たない人がいる。そんな人に奉仕するのがあなたの使命』と両親に言われてきた」
・「投票しない人を罰するところから始めても、それはその人たちが感じている現実や道理、痛みを無視していることになる」
・「一度も投票したことない人にかける言葉は、『投票しないといけません』ではなく、『何が必要ですか?』だった」

NASA 火星探査車「パーシビアランス」が火星に着陸 生命探査へ(NHK News)

Highlights From NASA’s Successful Landing on Mars(The New York Times)

NASA’s Perseverance rover is about to start searching for life on Mars(MIT Technology Review)

【記事のポイント】
・NASAの火星探査機Perseveranceが2月18日に火星に着陸。今月火星に到着した探査機は他にもアラブ首長国連邦からのHopeと中国からのTianwen-1がある。
・今回の目的は、湖があったとされるJezero craterとそこに流れ込んでた川のデルタを調査し、堆積物から生命存在指標の火星にかつて住んでいた微生物の存在を確認すること。
・Perseveranceには、19台のカメラや、温度や湿度を観測したり物質の攻勢を分析できる装置など、目的の異なる7台の機器が備えられている。
・最先端の技術であるMOXIEも搭載されている。これは二酸化炭素が多い火星の空気を電解して酸素を増やす小型デバイス。地球上では実証済みだが、火星でも成功すれば、人類の火星での生活への道が開ける。
・ドリルで穴を開けて地質のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることが今回の最大のミッション。しかし、地球に戻ってくるのは早くても2031年になると考えられている。


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