今週の気になった記事まとめ No.17(2021年5月1日~5月7日)

Olympia Dukakis, Oscar Winner for ‘Moonstruck,’ Dies at 89(The New York Times)

【記事のポイント】
・56歳で出演した映画『月の輝く夜に』でアカデミー賞を受賞したOlympia Dukakisが逝去。89歳だった。
・1989年にはほとんどが女性キャストによる4『マグノリアの花たち』に出演した他、1993年-2019年にかけて断続的に放映されたTVミニシリーズ『Tales of the City』ではトランスジェンダーAnna Madrigal役を演じた。
・2001年に『The Guardain』に語った自身の成功について。「たぶん幸運は、悪運と同じ理由でやってくるもの。つまり、より多くのことを理解するのが大事なの。苦労しているときに人は多くのことを学び、世間が成功と呼ぶような状態にいるときにも、また違うことを学ぶ。それは理由もなく起こるのかもしれない。寒い日があれば暑い日もあるように」

ウイグルへの「残虐すぎる弾圧」が止まらない…共産党が恐怖政治を続ける理由(現代ビジネス)

【記事のポイント】
・2017年以後、中国の西部にある新疆ウイグル自治区で発生している深刻な人権・人道危機。
・公式見解によると56の民族がすむ多民族国家である中国では、中国文化の影響を取り入れてきた少数民族も少なくなく、「中華民族の多元一体構造」を創り上げてきた。一方で、ウイグルやカザフなど新疆のトルコ系少数民族は元々、イスラム文明やペルシャ文化を取り入れてきた。
・1978年以降の改革・開放初期における少数民族政策は経済発展を進めることが目的となっており、少数民族固有の言語での教育の事実を目指していた。
・しかし、中華民族概念に十分に馴染まない民族や地域が発生する中で、「彼らも中国社会の発展の果実を享受している以上、「中華民族」としての自覚を高めるべきである」という思想が近年強まる。この道理を理解しないものは、「心が悪しき病毒に侵されている」とされ、「中国全体が危機に陥り、中共の支配が崩壊し、永続的な発展が不可能」にならない前に、このような頑固分子を厳罰に対処するという目的の元、「中共中央の化学的判断」という口実の下、「外」の影響を問い除くための弾圧と恐怖政治が続いている。
・新疆における恐怖政治は、当局が把握している全住民の個人データを「一体化聯合作戦プラットフォーム」という名のAIでふるいにかけ、”三毒”の程度が甚だしい人々に死刑や無期懲役などの思い有罪判決を与えた。新疆大学のタシュポラット・ティップ学長など、多くの研究者や文化人などが重罪に処されている。


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