プライマルは愛の唄
数え切れないほどある好きな曲たち。
昔からずっと忘れない曲、
今この瞬間にぴったりの曲、
今日はOriginal Love の「プライマル」な日。
この曲を知ったのは、2021年。
Original Loveデビュー30周年を記念した公式カバーアルバム『What a Wonderful World with Original Love?』に収録された東京事変によるカバー版にて。
原曲は知らず、
椎名林檎 × 浮雲 に興味があって聴いてみた。
それがなんともイイ。
軽やかなしっとりさでものすごく落ち着く。
椎名林檎さんも浮雲さんも、
穏やかな波のような声でゆらりと唄ってる。
お互いの心の中で交わすように。
最初に聴いた頃から、3年経って、
今日は初めて歌詞が耳にすいついてくる。
*
“愛は生命よりも前にあるから”
“愛はふたりのあとにも残るから”
*
この部分。
あぁこれは、愛とは魂のことを言ってるんだ、
“魂は生命よりも前にあるから”
“魂はふたりのあとにも残るから”
だと今日は感じた。
魂とは愛そのもので、
寿命という命をうけ生まれる時、人になる。
魂という命の根源は愛そのもの。
人としての寿命が来て命が尽きても魂は生き続ける。
そらの一部となって。
どこふく風に、朝の日差しの中に、夜を照らす星に、
花の香りに、どこにだって漂い空い・・・。
宇宙はそらと読める、もちろん“そら”は空。
空の雲は人の心と同じように移ろうもの。
うつろいとは、“空い”とも書く。
空いとは“あいてる/すいてる”に使われる。
すいてるは、“好いてる”とも書く。
すいてるとは“間ができる”ことを意味する。
間という空間。
愛とは。
愛が存在するのは、間という空間にだと私は思う。
何事にも関係という“間柄”がある。
友人関係、上下関係、恋愛関係、夫婦関係・・・他。
ひっくるめた人間関係。という大元。
人と人の関係には、必ず“間”が存在する。
人間である限り。字の如く。
いくら性格が合っても、顔がそっくりでも、
自分と全く同じ人は二人としてこの世に存在しない、
みんな個という人。
でも人間として生きてくには、
なにかを補い合い、支え合い、
関係をつくり繋げていくのが人間関係。
愛の条件とは。
孤独ではないのかと考えてみた。
雨の日があるから晴れの日が嬉しく感じられる、
辛いことがあるから幸せを感じられる、
幸せは感じることでしか得られないのだと思うところ。
感じるということは目には見えない。
漂うようにあるもの。
いつだってそばにあり、
感じようとした瞬間からそこにあることに気がつく。
自分の心の感じ方で不幸とも言えば、
幸せとも言えるものなんだと気がつく。
両者は二つではなく一つなんだ、
幸せと不幸の数は同じとは、そういうことなんだと思った。
*
隙間があるとなにかで埋めたくなってしまう。
孤独を感じると愛を求めたくなる。
愛の形はそれぞれに、何を愛とするかはその時それぞれ。
でも愛で満たされると隙間が余白に変わる。
孤独が余裕に変わる。
余裕という空間ができる。
心のゆとり。
でも、それすらも、
あぁ満たされた。と“感じた”もの。
隙間だったのか余白だったのか、
孤独だったのか、余裕だったのか、
でも間違いなく、どちらの間にも愛がある。
個性をつくる身体が人にある限り、隔りという間はあり、
いつだって身体にある心は愛を追い求めてる。
心は英語で“Heart”と書くように
❤︎ が“Love”であるように。
人はいつだって誰かと心を通わせ、できればマイナスな感情ではなくプラスな感情を持ち続けたい、情という温度を高めあいたいと思っているものではないのか、でも二つとして同じ人が存在しない隔たりに、憶測という隙間を感じたりしては孤独を感じ愛を求める。
でも感じてるのは心であるということ。
*
最初に書いたこと。
宇宙という言葉には、関係はつけられない。
宇宙空間しかない。
考えるもなく宇宙空間は宇宙の空間そのもの。
宇宙という空間という、間という、愛。
というわけで、宇宙 ⇄ 愛なんだなぁ。
関係とは肉体という形をもつものだけの柄。
高村光太郎さんの『触覚の世界』という本の中に、
【人間同志は案外相互の裸を知らないものである。
実に荷に余るほどのものを沢山着込んで生きている。】
という一文がある。
“荷に余るほどのものを沢山着込んで生きてる”
なんとも衝撃的で新鮮で痛感した言葉だったことか...。
これを初めて読んだ時は気がつかなかった。
肉体という一見裸だと思った身体にも、
まだ、柄があったこと。
関係という柄。
感情という心。
それらを削ぎ落とした、超えた先にあるもの。
間柄という条件を削ぎ落とした、
愛という魂。
心を超えた先にあるもの、
魂という愛。
愛はなんて深いのだろう・・・。
辿り着いたところは、無条件こそ真実の愛。
宇宙に星があるのと同じで、
地球には人がいる。
人には心臓というハートがあり、
心の深くに魂という愛がある。
宇宙と人をつなぐ愛。
深いところで繋がってるんだなぁ。
星が輝く光であるように、
人も地球の光であるならば、
そんな煌めきのような愛って、
永遠の無限。
*
Primal とは 根源
生命の前にも存在していた生命が終わった後も
在り続ける尽きることのない愛。宇宙の根源。
*
ここまで読んでくださり、
最後までお付き合いありがとうございました。
初めましてのあなたもよく知ってくれてるあなたにも、
素晴らしい愛が届きますように。
今日はこの素晴らしい唄を贈ります。