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複写紙をアロンアルファで全滅させる

私がその神託のごとき衝動に駆られたのは、ほろ酔いで帰路につき、最寄駅前にあるローソンに立ち寄った時だった。

エクレアを探してスイーツコーナーに向かう途中、いつもなら通り過ぎるはずの文房具コーナーでふと足が止まる。

「複写紙をアロンアルファで駄目にしてみたい…。」

思った瞬間、全身に雷撃が走る。
興奮し、身震いせずにはいられなかった。
ファティマ第三の予言はこれだったのかもしれない。

通り過ぎるはずだった文房具コーナーで領収書とアロンアルファを手にする。エクレアとともにレジで会計を済ます。その間約1分。

エクレアは領収書の下。
KOKUYOの文字がまるで弾幕のようだ。

今日は仕事で一日かけてSDGsについて考えていたこともあり、背徳感がさらに気持ちを掻き立てた。

帰宅後、はやる気持ちを抑えてお風呂に入りいそいそとエクレアを食べる。なぜエクレアを後にしなかったのかは後日説明するのでひとまず突っ込まないで欲しい。

いざ、実行。


領収書が怯えている。
アロンアルファ、開封。
プラスチックと紙を剥がすときの
感覚がとてつもなく気持ちいい…。
なんだこれは。
あっ、かわいい。
お分かりいただけるだろうか…。
恐縮の雫が滴っている。
あ、
ああ、、
……なんと。
染みた下の紙までくっついてしまっている。
おそろしい子!
「切り離した方から剥離できるじゃん」
と、つまらんこと言う人が居そうなので
こちら側も抜かりなく接着する。
キャメルクラッチさながらの
反り返りを見せる領収書。

以上。



まとめ

複写紙を接着しても、なんのためにもならないことが分かった。

作業的にたいして楽しくもない。

あと地味。

しかしながら、もしアルバイト先の領収書をこれに差し替えたら店長にブチギレされる自信は大いにある。

そうした意味では満を持して自信作と言える。

「むしゃくしゃしてやった」と供述したい。

今後もし私がアルバイトをクビになるようなことがあれば、その時は「蓼川やっちゃったんだな」と思っていただいて構わない。

アルバイトしたい。

P.S.
アロンアルファの接着スピードとその威力は圧巻であった。様々なものをやたらと接着したくなってしまう。今度やろう。

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