万能の勇者(第三話)
警備隊の人たちと勇者訓練学校の先生達が家にやって来た。
知恵の使徒が実力は隠す方が安全だと言っていたが隠し事は苦手なので正直に、私たちに起こった出来事を話した。
勇者訓練学校の先生も姿まで勇者になるパターンは初めてらしく戸惑っていた。
先生は勇者の姿になれるかいと聞いてきたので、知恵の使徒に頼んでその姿を表した。
先生は確かに力の増大を感じると言い考え込んだ。
先生
『君はその力を使ってどうしたい?』
私は思い浮かぶのはただ一つ怖い思いをもうしたく無い。だから誰よりも強くなりたい。
ことねははっきりと言った。
『私はもう怖い思いをしたく無い、だから誰よりも強くなりたいです。』
先生は言った。
『強くなろうとしたら怖い思いをするとしても?』
ことねは言った。
『何も出来ず震えているよりずっと良いです。』
先生は笑って言った。
『良いね!他の子より意思がしっかりしている。合格だ。我が校に転校するのであってるかい?』
ことねははいと言った。
『このままだとあまり強くなれないと思うので。』
先生はそうかいそうかいと笑って君がくるのを皆んな待ってるよと言った。
ことねの転校が今日決まったのだった。
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