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喪失とアンスリウム、そして現在。

幸福だった約半年間の代償のような絶望のまさにその日、一緒にいてくれたのは友人のヨーちゃんで、私たちはサイゼリヤをテイクアウトし、神戸の海を見ながらワインを飲んでいた。引っ越しに向かって本格的に動き出そうといていた、5月の終わりのことだった。

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