黒の女王の物語

黒の女王の物語🌷
わたしはヘロア・ポピー。
麻薬の女王と呼ばれている。
今や世界の全てを手に入れた人間たち。
それを魅せ、足がかりとし、人づてに広まり、快楽と依存を与え続けているもの。
一度でも私を使ったものは、心も体も私のものになる。
世界中の麻薬の中で最も強い力を持つ私。そして、それが私の誇りでもある。
他の麻薬…私の部下たち以外、近寄ることもなく…
私は皆をここで戒めよう。
私を使ってはいけない!
昔、素敵な少女を見つけた。リナという。ケシの花が大好きな可愛い女の子。
私は、喜んで欲しくて、愚かにも力を分けた。白い汁を…垂らしてあげた。彼女は好奇心で舐めた。そして…

彼女は白いこのごくわずかな一滴で、狂ってしまった。
次の日から彼女は、狂ったように森に通ってはケシを引きちぎり、
搾ってその汁を貪るようになった。
その人の正気は戻らなかった。死ぬまで。死んでも…
皆に問おう。私はなんのために生まれたのか。
その答えを私は知っている。快楽を与えるためだ。
しかし、私に快楽を得た人物を私は壊してしまう。
私は不完全だ。
一度でも使えば中毒性が皆に牙を剥くだろう!
孤独は必然。誰にも関わってはいけない。
だが人間は時として銭のために私を世に放つ。
皆、忘れるな。私は毒だ。
私は野に放たれたあと、自分を制御する術を持たない。
だから、私を利用しようとするのは絶対にやめろ。
私は人を傷つけたくない。
私は人を壊したくない!
リナと生き別れた後に、惚れて愛した彼は…中毒死した!
私の…せいで。
また、与えすぎたのだ。
私は繰り返してしまった。
制御できない。
私の最強、ゆえに行き過ぎた麻薬の強さは…危険だ。
私に関わるな。
そばに寄れない、その危険さ。
私は…初めて違法薬物の真理が理解できた。
私は…麻薬は悪だ。
関わらないでくれ。傷つけさせないでくれ。
私のような危険物を世に放つような奴の口車に乗って、
私を使うな。
私は自分の力を御せていない。
それでもなお…一筋の光を求めながら。
わたしは、今日も先の短い愉悦を振る舞いて歩く…

※麻薬は絶っっっっっっっっっっっっっっっっ対にやめようね!
…これさ、冒頭のスピードワゴンネタわかる人おる?最近ジョジョ第三部承太郎はまってんだが…

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