お手軽VR「A-Frame」
Web技術で、VRを実現しようとしたら…
昔々でしたら「VRML」とか最近でしたら「Flash」で実現してました。
「HTML5」だと、CSSで可能ですし、JavaScriptのCanvas API・WebGL、three.jsとかを使用すると可能ですね。
ただ初心者がお手軽にするには少々ハードルがあります。そこで思い出したのが「A-Frame」。2015年からMozillaさんが始めたもので、タグと属性を記述すればVRが楽しめるすぐれものです。
1.Webページのテンプレート作成
では、次の雛形を作成しましょう。
A-FrameのJavaScriptライブラリを読み込みます。今回使用するバージョンは1.0.4です。A-Frameのバージョンによって機能が使えたり使えなかったりするので気をつけましょう。
ここからは「<!--①-->」から下に書き込んでいきましょう。
2.場所の確保
VRの場所を確保しましょう。<a-scene></a-scene>を用います。
・background属性:背景色を指定(color:white)
sceneの中の「<!--②-->」から下に光源・それぞれの単純な形「プリミティブ」を記述します。
3.平面
床は平面「<a-plane></a-plane>」で表しましょう
・position:x,y,zの位置("0 0 -3")
・rotation:x,y,z回転("-90 0 0")
・width:幅、height:高さ
・color:色(#〜はカラーコード。16進数で色を表す)
・shadow:影を表示
4.立方体
立方体は「<a-box></a-box>」です。
・width:幅、height:高さ、depth:奥行き
5.光源
光(<a-entity light="〜">)の向きや色を初期値から変更しましょう。
・type:directional;:光源、type:ambient;:反射光
・castShadow:true;:光を影に影響させる
6.球体
球体は「<a-sphere></a-sphere>」です
・radius:半径
7.円形
円形は「<a-circle></a-circle>」です。
8.角柱
角柱は「<a-cylinder></a-cylinder>」です。
・segments-radial:角形(ここでは五角形) 数を増やすと円柱になる
9.アニメーション
それぞれのプリミティブを動かしてみましょう。animation属性(animation="〜")を使います
・property:アニメーションしたい属性(depth属性:奥行き)
・to:その属性の変化値(1→2)
・dur:アニメーションの周期(ミリ秒。1000は1秒)
・easing:アニメーションのスタイル(linear:等速)
・loop:繰り返し(true:繰り返す)
・dir:方向(alternate:交互に繰り返す)
・property:(position属性:位置)
・to:その属性の変化値("0 0.5 -3"→0 1.5 -3)
・easing:(easeInQuad:自然な状態でゆっくり始まり、加速してゆっくり終わる)
・to:その属性の変化値("0 0.5 -3"→0 1.5 -3)球体とともに移動
・property:(rotation属性:回転)
・to:その属性の変化値("0 0 0"→360 0 0)
・dir:(normal:順方向)
10.インスペクタ
Macだと「control+option+i」、Windowsだと「Ctrl+Alt+i」で、インスペクタ(グラフィカル空間で編集できる仕組み)を表示させることができます。検証用に利用ください。(左側:要素リスト、右側:各種値、Back To Scene:VR画面に戻る)
11.スマホで閲覧
VRメガネを取り付けて、スマホを横長にして、「VR」をクリックすれば、素敵なことが起こります。
さらに興味のある方はオフィシャルページへどうぞ。
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