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第4回ECHO映像大会の話

映像大会に提出した動画....作り終えてから問題点に気づくいつものパターン。「知らない人がみたら説明がないと「??」になってしまうのでは?」に今頃気づきました。

そこで、エコメンのじゅどうさんの真似をしつつ、大会当日の朝から朝ごはんを抜いて慌てて書いております。

そして、冒頭に結論があります。そこだけでも見て、読んでいただけますと助かります。助けてください。
「意味わからなかったね〜」という感想を一つでも減らしたい!ヒイン 

(問題の)提出作品

タイトルは「HOMMAGE(オマージュ)」
動画最後にオチが来るタイプのシュールな内容(のつもり)
が、それが伝わらないのでは?と、提出してから不安になる毎日。私も猫も体調が悪くなる一方でした。

結論から申しますと、みなさんが知ってるあの起動画面へのオマージュでございます。
動画途中に登場する謎の人物は、その作者です。

作者は、Helena Bartazalという女性のクリエイター。
Behance
公式web

ここを知っていただかないと、後半がまったく理解できない。最後に「あ〜なるほど〜」というオチを期待した動画なのに、作者の部分があまり知られていないっぽいので、ネタバレを最初にしないといけないという情けない顛末でございます。

以上、読んで欲しい部分を終わります!!


以下、長いですが、制作思い出です。

間に合わないかも、と諦めたり、やる気が出たりして、実際に動き始めたのは締め切り10日前、そこから制作開始。ちなみに有給休暇2日投下しております!結果、前日に(問題点に気づかず)余裕を持って終われました。

私は焦りに焦ったのに、1日前とかに始めている方も複数いて、しかもしっかり完成させとる。制作スピードが信じられません。神か。

超余談ですが、今年2月、猫が厄介なタイプの糖尿病になり、春ごろに1回死にかけました。それを防ぐため、5月から6時間毎に血糖値の計測&12時間毎にインスリンを打つ生活が始まりました。
そのため人間(=奴隷)の睡眠時間と自由時間が激減、出費は激増、21時すぎると眠くて作業ができない生活で、もう映像大会は無理だな、とハナから諦めることに。動物の糖尿病は本当〜〜〜に超大変です。

そんなわけで前回映像大会から生命に余裕がなくなり、数ヶ月完全に死んでました。前回以来動画を作ってないので進化がほぼ無いのも悲しい。それはおいといて、今後も何かキッカケがないと絶対作らないのは自分でもわかっていたので、ノソノソと脳みその一部が立ち上がりました。

行動のはじめ

11月上旬。ボンヤリ募集要項を見てみる。うほ、いい賞品・・・!
今回のネタは春頃に思いついていたので、テーマはすぐ決まりました。
あとは作品として捻り出したい。ランダム賞のライトが欲しい。起動画面が変わってしまったら通じなくなる。ランダム賞のライトが欲しい。あわよくば他の商品も欲しい、ランダム賞のライトが欲しい、などの物欲に突き動かされ、一かバチかで参加決めました。物欲5割です。デスクライト欲しいのに数千円をけちって数ヶ月。ほぼランダム賞の参加権として作り始めたようなもんです、不純で申し訳ございません。

信条

薄っぺらい信条ですが「面白い動画」を作りたいと常々思っております。技術がすごいだけではダメ、技術が無いならもっとダメなので、無いなりに観客に楽しんでもらえるような動画を作りたいので、クスッとくる要素を盛ろうと思いました。

余談その2:バンドなぞ音楽趣味をしておりました頃、あまりメジャーではないアーティストのコピバンをしていました。
ライブをすると、全然違うジャンルのコピバンやオリジナルバンドと同じイベントに出ます。つまり他バンドの客に自分たちの演奏は理解してもらえない=楽しめない、と考えました。
しかも私はボーカル。歌はヘタだし、MCもせにゃなりません。
それに気づいてバンドを方向転換。古今東西年代問わずみんなが知ってる曲をメインとし、踊ったり衣装に凝ったりして、他のバンドを目当てにきてる人たちにも楽しんでもらえるような、完全なコミックバンドになりました。
その時の体験で、動画もそのようにしたく、結果ほとんどが変な動画になっております。オホホ

起動画面はストックフォト...?

思い浮かんだキッカケは、ある日仕事でストックフォトで探し物していたら、Lightroomの起動画面に使われていた画像が、ストックフォトとして普通に安価で売っておったのです。

あのアドビ様の起動画面ですよ。何まん何十万という人が見る画面です。それが、そのために制作したものでも、ライツマネージでもなく。普通にRFで売っていた(多分)画像でした。「え〜〜そんな感じなのか」と、他の起動画面にも興味を持つようになりました。お前も所詮RFなのか!と。

余談その3:食品パッケージの仕事してたのですが、自社商品のPKGに、ストックフォトを使う中小企業が多くてびっくりしました。誇りはないのか!

AE起動画面

おなじみ起動画面です。アプデするたびに「起動画面が変わるのではないか」とハラハラしてました。
よく見ると「helena bartazalによりアートワーク」と書いてありますね。「ふ〜ん、ヘレナさんね、おもしれー」
それが大きなキッカケになりました。

最初の段階

起動画面ネタを思いついた数ヶ月前、脳内妄想では実写+CGで構成されてました。公園にお兄さんがいて、タブレット操作でアイアンマンのジャーヴィスのような画面を呼び出し、依頼を受けるとガシャンガシャンと....などと全然違う構成でした。思いついた時の知識ではまず作り出せない、完全な妄想上の作品です。

これを制作する場合、ストリートダンスができるモデルを探して、知人女子(30代)にモブ女子高生を依頼して、CGぽいのを作って、、、、これを10日で作るのは無理無理無理ゲー。制作期間はMAX10日間しかない。オチ意外は新規に妄想することにしました。それが難航して2〜3日消費してしまい、目の前がだんだん暗くなってきました。モウダメカモシレナイ

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作業時間短縮のためなるべく短い動画にすべく、ストーリー・セリフ・アクションをイラレで文字で打って、これは要る、要らない、こうする、などパズルのように構成を考えました。この画像は削る前の長ったらしい頃の構成です。当然、ご都合展開です!

実制作

構成が決まったらさっさと作らねば!
ラフで作ったしょぼイラレデータをペタペタ貼ってAe上で構成していき、だいたいこんなもんか〜という段階で(もう時間ないし、このラフ素材でよいか)と妥協の囁き。本番素材は作らずラフ素材で進めることにしました。
※イラストが簡素なのは当初の想定で、ラフ手抜きではございませぬ

歩くアニメーション

Ae上でラフ素材をいじれるパスデータにしてチマチマいじり始めます。ここでパスの扱い方を覚える!レベルアップしますた!イラレに比べると本当に不便で画面を殴りたくなります。

スクリーンショット 2021-11-20 7.23.33

足のアニメーションは、こちらを参考にしました。でもこの動画なんかのプラグイン使ってるので、動きだけコマ送りでひたすら真似する感じでした。これがなかなかうまく作れず、すごい足止めを食らう。うぅぅ
冒頭の数秒だけなのに!冒頭の数秒だけなのに!!!!!!と独り言を言いながらの作業でした。


チマチマ作業:ダンス部分

スクリーンショット 2021-11-20 7.31.24

構成上踊ってもらわにゃ困るので、イラストのアニキにチマチマ作業でダンスのアニメーション作業です。ここでAe上でパスの形を変える操作を覚えられました。今までどうやってたんだ。

冒頭にリンクをはったHelenaサンのbehanceに、ダンサーが実際に踊っている動画があります。それを見ながら同じ動きになるようチコチコ作りました。途中パスが破綻してるところがありますが、もう時間との戦いです。出せぬ神作品より出せる駄作。これは薄い本界隈に伝わる至言の一つです。つまり、細かい部分は深追いしてはならない。見逃すべきです。ピエン!

提出後、プラグインがブラックフライデーセールだよ、という話をみて覗いてみたら、アニメーションはプラグインで作るっぽいですね、、、知らなかった。無知は時間を失う。シクシク


いままでプラグインを買ったこと無かったんですが、製作中にトイレでみた動画に唆され、ハーフトーンがカンタンに作れるプラグインを初めて買っちゃいました。ハーフトーン大好きです、本当に愛してる。
動画では水溜り踏むところに使ってみました。いい感じです。ウホホ

スクリーンショット 2021-11-20 10.18.42

諦めかけたblender部分

スクリーンショット 2021-11-20 7.47.35

最後のシーンは、前回と同じような、画面オチになっています。
前回は実写のスマホ画面オチでしたが、今回はモニター画面がオチになっております。またか。またです。

↑前回の第3回エコー映像大会提出作品です♡

前回の最後の部分は、メルカリで1000円で買ったオレンジパーカーを旦那に着せ、ステップに乗ってクソ重カメラ(5Dm4)手持ちでプルプルしながら撮りました。

今回は妄想の段階で、勉強始めたばかりの3Dでやりたかったのですが、なんせ時間がない。完成させることが最優先。
最初は3Dモデル購入の方向で考えていたのですが、マトモなのはけっこう高く、ローポリなのもあるけど理想的ではないなど、よくわからない海外サイトに怖気づく。
結果、ショボいながらも半日作業で最低限の部屋っぽい何かを作れました。そのため、超硬そうなソファ、あれは何?みたいな家具が誕生してます。w

作ってみてからの問題、blenderでアニメーションを作ったことがない、動画書き出ししたことが無い程度にblenderの知識がございません。まずそこから調べることに。時間がないので常に眉間にシいれながらブログを漁り、なんとか書き出しできました。

こういう焦った気持ちの時はyoutubeチンタラ見てられません。セッカチすぎて、欲しい情報に到達するまでに時間がかかるのが死ぬほど嫌いです。なので、世間話を挟むんじゃ無い!と一人画面に怒ることがよくあります。

ここで、テクスチャの貼り方、動画の書き出しを覚える。レベルアップ!

Aeと合体

スクリーンショット 2021-11-20 7.55.31

モニターの中身はAeで作り、嵌め込み合成ってやつをしました。へぼいけど3Dと初めて合成したので、ちょっと気分が上がりましたw

最初はコーナーピンでチマチマやってたのですが、どしても一部「ムワァン」と変に動くところが出てしまいます。
エコーにいるプロの匠たちに「ウギャー!!キモチワルイ」と不快感を与えてしまい、もらえる賞も貰えなくなると焦る私。

ついに、やり方がわからず避けてたモカを頼ることに。
サンゼさんの三船ミカ動画をみながら、ヤキモキしながら、若干ずれてはいるがトラッキングでけました。1mmくらいずれるのは何故なんだ。ムキキ

モニターの中

どうでもいい所に労力をかけたくなる性分でございます。
言い換えると、「神は細部に宿る」と意訳もできます!

画面は普通のデスクトップっぽくしたかったので、起動画面だけではなくブラウザやフォルダなど入れてみました。

エコーではMacユーザーが少ないという噂を聞いたので、WINっぽい黄色いフォルダを作成(よく知らないので偏見)し、馴染み感を演出。
しかしウインドウは私がmacなのでスクショできず、作るのも時間がなかったので、winフォルダとmacウィンドウ というキメラなデスクトップが誕生してしました。

本当は、3Dでモニターを眺めているサンゼ君を入れたかったのですが、あのシチサン髪型がどうしても作れない....キィイィ!
サンゼくんを諦め、私の分身でもあるキノコをふんだんに取り入れました。

著作権的に心配なキノコも転がっていますが、背景の一部ということで大丈夫...ですよね.....NんTんDう怖いから.......

音楽

眠くて作業できない時、死体のようにゴロゴロしながら、でも締め切りに焦っていたので「youtubeでcc0音楽などあるかしら」と突然のひらめきで探したところ、けっこうありました。ウホホ!! 当たり前の知識がないのが初心者でございます。

動画内容が簡素でシュールなので、音楽も音色少なめでマヌk....シュールなテクノ系を求め彷徨って見つけたのがこちらでした。

理想的!キミに決めた!
youtubeミュージックなのでyoutubeにアップする動画にはOKとのことで、こちらを使うことにしました。
一つ気になったのが、DLしてみたらさーさーとノイズが......何故かわからないけど.......もうキミしかいないんだ。キミじゃないとダメなんだ!ノイズぐらいなんだ。むしろノイズ増やしてビンテージな音楽にしてしまえば.....と思い色々調べてみれば、世界は「ノイズ除去」に必死。猫も杓子もノイズを消せ!と心を一つにしている。
その分厚い壁を越えられずノイズを増やすやり方わからずじまい、諦めてそのまま使いました。

提出後、サンゼさんの生放送で質問する機会を得まして。メロウさんのご協力もあり、オーディオ素材はpremiereではなくAuditionでいじるらしいです。なるほどdesu!1回しか起動させたことが無いAudition!

効果音

動きが多い動画なので、全部の動きにヒュッとかシュンとかポンとか効果音をつけてみたところ、「しょぼいyoutube動画」のようなものが爆誕してしまいました。
音声素材はAeJuiceで買った有償のものなのに......どうも無料素材てんこ盛り動画のようになってしまう。
ピンタレストで色々アニメーション動画を見てみると、ナレが入っているものだとそこまで効果音つけなくても変じゃ無い。安心して削れました。ありがとうタイ語。

謎の音声

ナレーションというのか謎の音声は「タイ語」です。
タイ語にした理由は2つ。ムエタイは近接戦闘において最強だから&自動音声の雰囲気がよかった、この2つです。
本当は、英語とか知られている言語使うと「出てる日本語と違うジャン」というツッコミを恐れたからでもあります。

他にいくつかの言語を試し、HOMMAGEというタイトルからしてフランス語も良かったんですが、発音の勢いが強く、声色から画面の奥から顔が怖いフランス人女性が浮かんでくるのです。
各言語を蹴り落とし、栄光を掴んだのは、ホンニャリした感じのタイ語音声。微笑みの国、タイ!無職でもOK。

↑ここで音声をmp3に変換できました。

余談その4:数年前、大好きなタイのアクション俳優「トニー・ジャー」に憧れ、古式ムエタイを習っていました。それもありタイ語を贔屓めにみてます。今は色々あって太極拳習っております。リンチェ。

突然のおわり、反省点

誰がみても理解できる内容にする。

これに尽きます。ここは素人でも初心者でもクリアできる点かと思います。技術的な問題はーー仕方ないーーー(ファブル開き直り)

前回も内容削った上で90秒MAXなり、それでも無理やり詰め込んだ結果、初見では意味わからないところ多かったと思われます。

今回作り終えてみて60秒でした。上限90秒までまだ余裕があったのですが、扱う題材のその中身(作者やダンス)が分かりにくい点であったため、このようなnoteでネタへの補足が必要になってしまいました。TOHOHO!

余談その5:絵画や写真に作者の「解説」をつけることを「ダサい」と嘲笑う風潮が存在しています。みたまま感じればいい。Don't Think,Feel!!!かのブルースリーの劇中のセリフのようですが、それは感性が豊かな人や、素晴らしい作品においてのみ通用するのではないかと、感性が低く残念な作品を作る私は思います。聞きたいんだよ、作者の思いを、どういうことなのかを!
映画を観た後、必ずネタバレや感想ブログを読みます。そこには、感性や知識が豊かな超人たちの、私ではけして拾えなかった映画のポイントをキレイにすくい伏線回収したありがたい解説があるからです。
イップマン4の最後で葉門が渋い顔して終わったの、あんなの普通の人は理解できないですよ.....禁じ手とか....あ、でもこれは3のタイソンへの以下略

技術的なところはアレですが、誰もが楽しんでもらえるような動画を作りたいので、初見でも理解できる構成を心がけたいです。
今回はエコーや動画を作る人間なら、誰もが見たことあるだろう題材ということで、このネタにしました。

おしまい

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ランダム賞のライトください。

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