中華民国の民度
行政府の長を直接選挙て選ぶ弊害の一つです。民主主義を実現する手段として一番単純で明解なのは「多数決」と「全員一致の合意」の何れかです。共産主義は多数決を隣組単位にまで落として、それから上位の決定は全員合意を旨とする。此なら不合意で不満が残るのは家族内なので文句はオババがなんとかする。一方、大統領制だと選挙で選ばれた行政府の長と同じく選挙で選ばれた立法府が並立するので、国政機関での意見の調整が必要になる。
NHKが、中華民国での国政に於ける立法府と行政府の役割に関した社会活動を「立法院の権限の不当な拡大」に対する抗議活動が起こってると報道してます。
本来の民主主義下の三権分立の趣旨は、国政は立法府の作った法律と予算を元に行政府が執行するのだけど、王様の時代を忘れられ無い因循姑息の民達は、直接選挙で選ばれた総統 (大統領)を元首 (王様)と見なし元首の所属する政党と「与党」と呼ぶ。民主主義下の三権分立の趣旨からすると議会の第一党が与党です。何れにせよ、国政に於いて何が正当(合法)で何が不当(非合法)かを決める機関が立法府です。勿論、NHKの記者は間抜けです。
という訳で共産主義政府と大統領制政府の中間に有るのが、議院内閣制です。つまり、議会第一党の党首が行政府の長になる。そすれば立法府が国策を立案・法律化し、行政府が実施するという役割分担を通して一貫性が保たれます。此システムが更に進化して、議院第一党が草の根活動で隣組までカバーするようになれば、一党独裁下で多数決の不要な全員一致で国政を民主的に動かせる社会が可能になります。中華人民共和国とロシア・ベラルーシは其方向に向かってる様です。勿論、隣組に見張らてると感じる「自由」を愛する人々は反対でしょうから表に出て大騒ぎするけど、一過的です。
仏像造って魂入れず、合掌。
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