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縄文人と弥生人

前の物語で、狸から進化したお猿が島民になった話をしました(若し、狸が人類の祖先なら?)。つまり、狸から進化した島民のお猿達は、水泳能力が優れていて海を恐れず大海を経由して世界中に移住して行きました。人類最初の民族大移動です。此の人達が、日本では縄文人やアイヌ、欧州ではネアンデルタール人、北米ではインディアン(アメリカ原住民)・ヒスパニックと呼ばれる集団の様です。

その後、踏鞴製鉄の発明により、鉄製の武器を持った戦闘お猿集団が誕生しました。他のお猿達は素手に棍棒ですから超強力軍隊です。古事記に見られる「神武東征」はその先駆けです。因みに、国譲りでは、天照一家は大国主命一族を刀を用いて脅迫しましたが、戦闘は無かったようです。では、神武東征以前から日本に居たお猿(縄文人)はどうしたでしょうか?

  1. 痕跡を残して絶滅した

  2. お猿の文化を守り、弥生文化を拒否した
    一例は、京都嵐山の岩田山モンキーパークに見られます。元々、京都盆地に居た先住お猿達は上賀茂の神山に追いやられたのですが、神山に京都ゴルフ倶楽部上賀茂コースを造るにあたって集団移転させられ、嵐山の人工林の隙間に追い込まれました。岩田山モンキーパークに行けば、彼女達が此の扱いに不満なのは明白です(雄は員数外です)。同様に、日本の地方都市には、公立動物園が有って、其処には必ずサル山が有りました。若し、歴史を知った上での扱いなら、「鬼」って呼ばれるのが妥当かと。弥生人がお猿(縄文人)と共生する意志が有るなら、お互いの合意に基づく棲み分けが可能なハズです。知能的には人類が希望する程の違いは無い。

  3. 弥生人文化を取り入れて人類の仲間入りした
    牛若丸と弁慶ですね。牛若丸はお猿の仲間で小さく敏捷です。吉野山に牛若丸の甲冑が残ってますが、ちょっと大きめのお猿のサイズです。弁慶は大男のお坊さんで刀を振り回す乱暴者です。つまり、縄文人達が言葉を学習し弥生人と同様な生活習慣を身に着ければ、外見は自然に似てきます。今日では、アイヌもネアンデルタール人もアメリカ原住民も本人が名乗り出ないかぎり識別不可能です。

    因みに、第二次世界大戦前の東ヨーロッパには東洋人の外見の人達が居たのですが、今では白人と同化したようです。人類が言うところの人種ってその程度のことかと。

では、縄文人が全く存在を認識されて無いかと言うと、そうでも無い。例えば、北欧ではトロルと呼ばれる山の民が居て、所謂文明人からは二級人類扱いされてます。つまり、彼等は普段は文明社会に紛れ込んでおり、文明社会に居る時は文明人の振をしてるけど、バレると文明人から見下される。此処で言う「文明人」を弥生人とすると、トロルやアイヌ・ネアンデルタール人等が縄文人です。それで、弥生人達は縄文人に対して優位を保つ為に、自分達を社会的に高い身分に据えると共に、縄文人達に対する「征伐」を継続してると取れる。多分、宗教上の理由で対縄文人征伐は存在しない振りしてるだけかと。因みに、将軍の正式名称は「征夷大将軍」つまり、アイヌ(蝦夷)討伐の隊長さんです。

では、今日の縄文人と弥生人の地理的分布はというと、基本的に、縄文人は弥生人社会に溶け込んでるので、アメリカ原住民のように明示的に存在を示さない限り分りにくい。アイヌも観光施設でしか合えない。それでもと言うと、一つの目安は宗教で、地蔵信仰と観音信仰や仏教、基督教・回教は弥生人の文化です。つまり、仏教圏・基督教圏と回教圏は弥生人社区かと。其の中で基督教徒の振りをしてる縄文人も居るだろうけど、国家単位の集団となると儒教と東方教会の所属が興味です(儒教は哲学で宗教では無いけど文化背景として入れてます)。政治体制的には、自由主義と共産主義の色分けですね。宗教と政治体制の分布が重なりが意味深です。とすると、ウクライナ戦争や朝鮮統一にも関係してくる話題かと。


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