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「22才の別れ」

昭和の時代、1970年代に流行ったフォークソングにイルカが歌った「名残り雪」というのが有りました。その歌詞に「東京で見る雪はこれが最後ね」ってフレーズが有ります。これが若い社会的女子の気持を表わしてるのでヒットしたのかと。風の「22才の別れ」も同じ様なメッセージです。

その頃から、高校を卒業した女子は東京の大学へ行って人生で唯一の自由な時間を過して、卒業したら田舎に戻って霊魂を守って残りの人生を過す様になった。「ふざけすぎた季節の後」ってそういうコトです。因みに、社会的女子にとって東京以外は全て「田舎」で、野心を持つ社会的女子にとって田舎に戻るのは「都落ち」です。

じゃあ、田舎での生活がどんなかと言うと、祖母・母と受継がれてきた霊魂を娘・孫娘へと引き継ぐ事が求められてる人生です。此だけでも十分暗いのに、彼女達の人生を更に複雑にしているが地方での血縁関係です。同じ村の住民は何代か遡れば何処かで霊魂を共有してる。という訳で、その村の社会的女子が全員、一つの不滅霊魂にぶら下っている、個人主義者とって悪夢の様な世界です。

この魂の持ち様が、集団心理に依る統一行動を可能にし、村の共有利益の為に奉仕させたりするのですが、同時に方向性を誤るととんでもなく悪い方向へ行ってしまう。村の中の一人がパニクッてとんでも無い事を言うと、皆がそれに引き摺られてしまい集団でとんでもないコトをしでかす。関東大震災の時の朝鮮人虐殺とかです。後になって記憶から消そうとしますが、それが却って悪夢を生むって感じです。でも、それが先祖伝来の霊魂に導かれた社会的女子の心の持ち様です。

「ゴメンナサイ。モウシマセン。」、謝罪、つまり、不滅霊魂が間違っていたと認めるのは、彼女達にとって存在理由の崩壊を意味します。霊魂を抜かれた存在は死より無意味です。

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