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おにぎりの勧め

未だ4月というのに初夏の様な日和りです。昨年(2023年)は熱い夏でしたが、今年も夏が思い遣られます。ところで、昨夏、米所の新潟県で高温に加えて小雨の為、農業用の用水が不足しお米の収穫に影響が出たのを覚えてますか?

心配された通り、2023年(令和5年)の新潟のお米は不作でお百姓さん達は苦労されてる様です。下のグラフは、農林水産省が発行している「お米に関するマンスリーレポート(令和6年4月)」に記載されている2024年2月までのお米の価格と銘柄別取引量の前年同月比のプロットです。新潟産は量・価格共に苦労してるのが解ります。因みに、平均価格対前年比の全銘柄平均では昨年の111%とインフレ。一方、前年産のお米の取引量累計は対2023年(2022年産)比86%と減少してました。此物価高、お米も価格が上るとパスタや麺類で食費を節約するのは当然ですね。

お米に関するマンスリーレポート(令和6年4月)より

一方で、食料安全保障について考えると、今後、温暖化が進行すると、海外の農業国で旱魃等に依る不作が予想されます。若し、農作物、特に小麦や大豆の輸入価格が高騰すると国内産のお米が命綱になる可能性が有ります。現在の無策が続いても、直ぐに対応を開始しても、当分の間温暖化は進行します。是迄の経過から、政府に迅速な対応は期待出来無いと考えた方が合理的です。尚、下引用は令和2年度(2020年度)の農林水産省のリスク評価結果です (食料供給に係るリスクの分析・評価)。という訳で自分の手の着けれる処から、って感じです。

食料供給に係るリスクの分析・評価
1. 概要
農林水産省では、不測の事態に備え、食料の安定的な供給に関するリスクの影響を定期的に分析・評価しています。令和2年度(2020年度)は、以下の3つの事態についてリスク分析・評価を実施しました。
   - 大規模自然災害や異常気象
   - 家畜の伝染性疾病
   - 新型コロナウイルスのような新たな感染症

2.評価結果の概要
評価
評価現状については、以下のリスクで「影響あり」と評価
  「地球温暖化等の気候変動」(全品目)
      【コメ】供給:影響なし、生産:影響あり
      【畜産物】供給:影響なし、生産:影響あり
      【水産物】
          (国内)供給:一部影響あり、生産:影響あり
          (海外)供給:影響なし、生産:影響あり

将来については、以下のリスクで「悪化」と評価
    「地球温暖化等の気候変動」(全品目)

食料供給に係るリスクの分析・評価、 農林水産省


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