憲法の使い方
白人文化が先進的と思ってる日本人が居るかもしれないけど、多分それはハリウッド映画の理想社会と現実をゴッチャにしてる。そこで、何を持って先進的と言うか考えてみます。それで、先がより的確に予想出来る世界が、より進歩してる見做します。書き手の意図がより正確に読み手に伝わる言語がより進化してる判断するのと似た考え方です。つまり、先に何が起きるか予想のつか無い世界は暗黒 (オバケ屋敷チック)ですので、其処に光を持ち込むのが進化かと。
普通、先を読むには、過去から現在まで線を引いて、其線を未来に延長します。気象庁のナウキャスト (雨雲の動き)が、こういった未来予測とそれに基づく計画立案を可視化した一例かと。
現実社会で此様な計算をするには、正しい歴史の記録と、変化しつつある社会の軌道の延長線を推定 (外挿)する為の指針が必要です。歴史は個人的で一般化しませんが、こういった線引きに関しては、憲法を基準にするのが解り易い。 抑々、憲法という発想自体、国家の社会文化の基盤となる屋台骨を持つ事の有用性を認識した為政者が、考え着いた「最高法規」で、憲法が指差す方向に進めば大体其為政者の考えてた理想社会に到達する。だから、政を検討する時は憲法から検討を始めて、どうしても時世に合無いと国民が合意するまでは、基点として使いましょうという感じです。
最高法規
第九十八条 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
改訂手続き
第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
此様な法律の王様を持つ事の明かな利点は、法体系に矛盾が生じ難い。議員や行政府が新しい法律を提案・作成する際には、憲法と既定の上位法律とを見れば大体その他の法律とは整合性が取れてるはずです 。読むのも同じです。関連法規を見て、憲法を見れば大体間違い無いはずです。ただ、現実、憲法制定後50年経っても矛盾を抱えてる法律は有ります。未だ発展途上って感じかと。
こいった屋台骨を持た無いと如何なるかっていうと、場当たり対応です。ドイツの様にワイマール憲法とか先進的な法律を創った国でも、全ての法律を検討するのは現実的には不可能なので、最高法規がグラついてると、好き嫌いで物事が決まったりする。頭の良い人が居るのかもしれませんが、実社会に反映され無い様ならとても先進国とは呼べ無い様な。そういえば共産主義もドイツ製だったかも。人生予想外の変化が無いと楽しく無いって人はコチラかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?