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ハテナと

カタカタ、ぽちぽち。


言葉を綴り始めてもうすぐ2年になる。
何かを続けるのが苦手な私にとって、こんなに一つのことを続けられているのは珍しい。

なんでだろう。
何が違うんだろう。

綴っている日々のハテナたち。


恥ずかしいかも?

大体カフェで綴ることが多いけれど、家でも、車の中でも、座れるところであれば、綴りたくなる。スタンディングデスクも憧れるけれど、綴る時、いつもゆっくり、のんびり綴りたいから、座っていたい。


カフェで座る席は、大体いつも同じ席。
端っこから4個目。お手洗いにも立ち上がりやすい、端っこすぎない、何よりカフェスタッフの人たちがよく見える。

カフェで働いている人に憧れがあるし、何よりテキパキかっこいい。
テキパキ働いている人を見ながら、私もテキパキと言葉を綴る。

テキパキ、テキパキ。
こんな時、私はカッコつけた言葉を綴っているかもしれない。自分の言葉だけど、ちょっとオシャレに見せたいな、なんてカッコつけたくなる。
そんなカッコ悪いことをしながら、それでも綴る。


家で綴る時、車の中で綴る時は、何かを待っている時。
仕事前の出勤までの時間、コインランドリーで洗濯が終わるまでの時間。

待ちながら次のやることを頭に入れておいて、隙間の時間に考えながら綴ることは、自分の中身のこと。

自信がなくて、それでも何かを綴りたくて、自分のことを少し晒す。
カッコ悪くて、特に特徴もない自分のこと。


何を綴るにもカッコ悪い、かもしれない私の言葉。
これは恥ずかしいかも、と思う言葉もあるけれど、綴りたくなるのはなんでだろう。


届けたい?

自分でも分かっている。
言葉を綴る時、私は擬音語をよく使う。
言葉にできないことを綴りたい時、なのかもしれない。つまり、語彙力が足りていないのを補うため。
相変わらずカッコ悪いなあ。

でも、擬音語は軽やかにしてくれる。
言葉、ではなく、綴っている私自身の心が軽やかになる。
こんなに言葉足らずでも、伝わるかもしれない、と思える。


綴りながら、頭の中にその音が鳴る時、わくわくが込み上げてくる。
キーボードを打つ音ももちろん聞こえてくるけれど、入力が早いわけでもない私は、頭の中の音の方がよく聞こえる気がする。

ぱちぱち、カタカタ、それよりも、
ふわふわ、ころころ。
周りの音とは交わらない、私だけの音。
それを言葉でも綴りたくなる時、私は音を入力していく、鳴らしていく。


音を鳴らすのは、ここにいるよー、と伝えるサイン。
誰かに伝えたくて、届けたくて。

でもやっぱり届けたくないような気もするし、見られるのは恥ずかしい気もするし。
こんな曖昧な気持ちのままだけども、綴りたくなるのはなぜだろう。


効果抜群?

どんよりとした気分。
こんな気分によくなるし、なかなか抜け出せないことでさらにどんより、イライラした気分になる、季節の変わり目。

梅雨と秋の変わり目は、特に気分が落ち込みやすい。
それでも、綴りたいことはポトン、といきなり落ちてくるので、せっかくなので拾って、よく見て、綴ってみる。


今の気分とは違う綴りたいことが落ちてくる時もある。
すっごく落ち込んでいる時でも、すっごく面白そうなことを思いついたり、
イライラが高まりすぎている時でも、優しい気持ちになれそうなことを思いついたり、私の頭の中はどうなっているのか、不思議で仕方ない。

無理に気持ちを上げようとしているわけでもないけれど、自分の中の誰かが、これで元気出してみたら?、とアイデアをくれる。
PCを開いたときは、どよんとしているけれど、綴っているうちにさっきまでのどよんがうっすら消えていく感覚になる。

でも、効果抜群な時だけではない。余計落ち込んで、戻れなくなりそうになる時もある。
どんどん、どんどん、暗い言葉だけしか思いつかず、綴った言葉たちをバツで消していく。バツを押しながら、ちょっと咽ったく、苦しくなる。

バツを押しながら、それでも、なんとなく綴りたいなあ、と思う。
どうしてかなあ。


行ったり来たり!?

続けられてこられたのは、なんでかなあ。

別に仕事なわけではないし、多くの人が見てくれているわけでもない。
やってもいいし、やらなくても生活は続けられる。

なんでこんなことしているの?何かの真似事?と言われても、なんて答えたら良いか分からない。多分、適当に、そうだよね〜と相槌だけ打って、すぐにその話は終わらせようとすると思う。


なんで続けられているか分からなくても、なんとなく続けてこられた。
どうしてかなあ?なんでだろう?でいっぱいになりながら、頭の中をハテナマークでいっぱいにしながら、分からないまま、でも綴る。

ハテナのままだから?
だからこそ、続けられている?


それすら分からないけど、でも分かることもある。
それだけ分かっていれば、まあいいかと思えること。



まあいいか!と、それでいいの?の
「!」と「?」を行ったり来たりしながら、それを面白がりながら、
カタカタ、ぽちぽち、
言葉をつなぐ。




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