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あの人達は今



お疲れ様です。よしもと新喜劇のもりすけと申します。

前回書きました、「歩けちゃう」
声をかけてくれた人や、クラクションで応援してくれた人達。
そんな素敵な人達がたくさんいました。

お遍路は重い荷物を背負って1200㎞を歩き通す、ほぼ修行みたいなものです。
とてもとてもしんどかったです。なので完歩した時の達成感は凄かったです。
しかし達成した嬉しい気持ちより、感謝の方が大きかったです。確実に。

それは〝自分の力だけじゃ絶対に出来なかったから〟

あー、わしもこんな事を思えるようになったんやなーと、
当時の僕は他人事の様に思ってました(笑)

まぁそんな感じで!←どんな感じだ!笑
今日は、そのお遍路さんをしてる時に出会った人の事を書きたいと思います!
今日書くのは!



〝顔面どつき回したくなるくらい腹立ったヤツら〟


について。





あかん、腹立ってきた。

そいつらの習性としては、大体

朝方に現れます。


僕が「さぁ今日も頑張るぞー!」と意気揚々と歩きだした頃に現れるのです。
だから余計に腹が立つのです。
寝とけっつーの
早起きすなっつーの
書かんけどおのれらが現れた場所覚えとるぞ。
同じ事繰り返しとんやないやろな。
里の面汚しめ。


歩いてると東屋で休むご夫婦。その横を通り過ぎようとすると女性が僕に向かっていきなり

「無宗教?」


いかつい。
戸惑う僕。
僕「ま、まぁほぼそうですね!熱心ではないかもですね!」
そしたら男性が
「へぇ。それ(お遍路)やめた方がいいよ。○○○」

書きたくないので書きませんが、お遍路の事をボロカスに言われました。
どうやらそのご夫婦は違う宗教を信仰されてるそうで、僕の事を勧誘してきました。
僕の事や、「お遍路さん頑張れ」と応援してくれた人達の事を全否定してからの勧誘。

意味わからん。
入信するかえ。

一時間くらいやり取りがありました。
ギリギリ笑顔で対応する僕。

断り続ける僕に最後
「これは貴方を守ってくれるお守りです」とネックレスをくれました。
「ありがとうございます!」
と言って受け取って、歩き始めて二人が見えなくなったのを確認してから、
僕は首にしていたネックレスを

引きちぎって


力強く、

破!破!破!破!破!破!

と言いながら

200回踏んでやりました。


あともう一つ。

最後のお寺に着いた時は、いろんな事を思い出して正直泣いてしまいました。
そんな時「完歩したんですか?」と自転車を押したおじさん登場。
「はい」と答えて気付く。
おじさんもお遍路さんの格好をしている。
どうやら自転車でお遍路さんをしたとのこと。
おじさんが僕に「歩いてお遍路大変やったでしょう?」と。
そう言ったおじさんが心なしか
〝自転車でお遍路をした事に対して恥ずかしそうにしている様〟に見えたんです。

だから僕は気を使って「ま、まあ大変でしたけど、自転車の方が大変やと思います!登り坂とか押さないといけないし!メンテナンスもしないといけないし!」
と、なんとかフォローするとおじさんが言ったのが、


「そうなんです。自転車の方が大変なんです」



マジで自分の耳を疑いました。

僕は危うく「あ、あれ?僕の耳がおかしくなったかもしれないです!」

と言いそうになりました。

それからコンコンと歩くより自転車の方が大変という事を言われました。
「休むとき鍵をかけないといけない」
とか言われました。
知らんがな。それくらいスッとせんかい。

あと基本野宿の僕に対して、ホテルとか旅館に泊まりながらのおじさん曰く、
「野宿よりホテルに泊まる方がしんどい。従業員の人に気を使わないといけないから」
と言われました。

本当に意味不明。

僕は危うく「あれ?「気を使う」って言葉の意味最近変わりました?」と聞きそうになりました。







今もしかして、、
と思ってホコリかぶったパソコンの電源つけて写真探したらそのおじさんがいました。

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この人です。この人。
いやgooやあらへん。

でもおじさんの写真見つけた時「やったぁ!」って言っちゃった。
夫婦の事書いてて腹立っとったけど、おじさんのお陰でそんな気持ち吹き飛びました。
ありがとうございます。

自転車のおじさんへ

僕自転車の旅も歩きの旅もしたけど、どっちがしんどかったかというと

どっちもしんどかったです。

いや、やっぱり歩きの方が大変やったんですけどね。

自転車は自転車でさ、


休むとき鍵をかけないといけないし。



おわり



自分へ

ええオチやな~

やあらへん。

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