鼻血について

今回は鼻血についてのお話。

病院では鼻出血と書いて『びしゅっけつ』と呼びます。

鼻血が出た時に皆様はどう対処していますか?

正しい対処の仕方や止まらない時の対応について学んでみましょう。


鼻血の原因

鼻血は主に、左右の鼻をわけているしきり(鼻中隔)の粘膜から出ます。鼻の入り口から約1cm入ったところは、血管が網目状になり表面に浮き出ているため、ぶつけたり鼻をいじったり、強く鼻をかんだりした時に粘膜や血管が切れて鼻血となります。


正しい鼻血の止め方

●押さえる場所
鼻血は、ほとんどが鼻の入り口に近いところからの出血なので、小鼻を中心に鼻全体を親指と人差し指で約10分〜20分間押さえる。
※鼻のつけねをキーゼルバッハ部位と呼ぶ。

●姿勢
座った状態で、顔はやや下向きにする。
※顔を上向きにすると血が喉に流れて咳き込んだり、飲み込んで気分が悪くなり吐いてしまう恐れがある。座ることが難しい時は横向きにし、仰向けにはしない。

●ティッシュについて
鼻血が出たからといってすぐにティッシュを鼻に詰めると鼻血が喉に流れてしまうため、ティッシュを詰めずに指でしっかりと圧迫止血をする。


鼻血が止まらない時の対応

30分くらい圧迫しても止血しない時や、ふらふらしたり顔色が悪くなった時、出血の勢いが強い時や顔面の外傷を伴った鼻血の場合は、早めに耳鼻咽喉科か救急病院を受診し、出血部位の粘膜を焼いて止血する。

血栓予防のために抗凝固薬(血をサラサラにする薬)を内服していると血が止まりにくいため注意が必要。

血圧が高いことで出血しやすくなることがある。


鼻血が出た日の過ごし方

鼻血が出た後に運動したり、お風呂に入ったりすると、血管が拡がり血行が良くなるために出血しやすくなるため、運動は控えたり、入浴はシャワーや手短に済ませる。

飲酒も血管を拡張させるため出家を助長する恐れがあるので控える。

鼻の中に出来た血の塊を取ると再び出血することがある。また、鼻をかむことで粘膜に刺激を与える行動は控える。



いかがでしたか?上を向いて首を叩いたりしていませんでしたか?
圧迫だけで止血しない時はアイスノンや保冷剤で血管を冷やしても良いと思います。
血をサラサラにする薬を飲んでいなければ、納豆などを積極的に食べることにより血が止まりやすい体にすることも良いと思います。


看護師国家試験では止血部位のキーゼルバッハ部位が出やすいので覚えておきましょう。




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