2.13

本当に死のうと思って、遺書を泣きながら書いたりしていたら、少し落ち着いて死ぬのを先延ばしにした。先延ばしにしただけで、本当はまだ死にたいのだけど。ブロンで延命するのにはもう疲れた。限界を越えるようにして頑張るのにももう疲れた。疲れた、疲れてしまった。どうしようもない苦痛に苛まれている。どうしようもない、人間としてどうしようもない。悲しい、悲しかった。今の私はどんなふうに生きているのだろう。何もかも不安で仕方ない。主治医からはブロンに頼るくらいなら薬を増やすと言われて、レボトミンが増えた。デエビゴの副作用である悪夢を見すぎてしんどいと伝えたら、デエビゴからルネスタになった。これでルネスタで寝るスタができるな、と思った。デエビゴを飲んだ時の悪夢は、本当に怖かった。妙にリアリティのある悪夢。たまに現実と見分けがつかなくなることがあったし、熟睡感は薄まった。それを主治医に伝えると、サイレースが悪いんじゃないか、と言われて、焦ってそれを否定した。サイレース、大好きだからね。レボトミンは最大量が200mgなので、150mg飲んでいた私は200mgになった。なんとも言えないだるさが朝に残るが、多分鎮静が効いているということだろう。おかげで静かな気持ちだ。コンサータを飲むと、日中何とか頑張れる。眼球上転が起きたり、パニック発作が起きると辛くなるが、それ以外は鎮静が効いているし、ブロン飲んでいるからそこまでではない。薬にコントロールされた私の脳。果たしてそれは、私と言えるのだろうか。私は私であって、私の自我で動いているのに、なんだか違う気がする。なんなんだろう、この気持ちの悪い感触は。私は私でいたいのに、薬を飲んでいない私はどうにも沈んで動けない。沈んで動けない私が本物なのか、薬を飲んで動ける私が本物なのか。もう何も、分からない。理解したくない。考えることをやめたらおしまいなのに、時々考えることをやめたくなる。終点に着いているのに、まだこの身体は先に行こうとする。

大丈夫と言って抱きしめてくれる人が欲しかっただけなのに。私の人生は、ただそれだけなのに。大丈夫と言って。抱きしめて。そうしたら私はゆっくりと、眠りにつくことができそうだから。

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