常に他者を気にすること

ジェーン・スーさんが書かれている「闘いの庭  咲く女  彼女がそこにいる理由」という本を読みました。活躍している女性何名かに対し、ジェーン・スーさんがインタビューされている本です。

その中の田中みな実さんのインタビューが、すごく心に残りました。

私の中で、田中みな実さんのイメージは美容の鬼、最近女優もしてる、そしてチョコレートがすごく好き、といううっすーいものでした。
ただなんとなく、全て、田中みな実さんがもともと興味があってそれが仕事にも繋がっているみたいなイメージを持ってました。

しかしインタビューの中で、衝撃を受けたのは、何も自分は好きな物がない、分からないと言っていたことでした。
好きなチョコレートについても、「チョコレートも人よりなにか詳しいものがあった方がいいという気持ちがあった。純粋に好き、誰とも共有しなくてもいいというものはないです」とのこと。
衝撃すぎて3回くらい読み直しました。あんなに詳しくて誰よりも楽しんでその知識を吸収しているように思っていたのに、そうなの?
さらに、
「他者からの期待を感じ取って自分がこうあるべきであることを常々考えている。美容について頑張るのもカメラの前て堂々としていたいから。他者の介在なく自分のためにやりたいということは特にない。(要約)」

「田中さんの客観性は他者からの需要があるかどうかを常に問う姿勢。自分が好きな自分でいる状態では無い」とジェーン・スーさんから言われると、「人から評価されている自分が、自分の好きな自分なんです」とのこと。

衝撃とともに、なんだかとても安心しました。

私はもともとすごく人目を気にする人間です。前の職場では、人からどう思われているかを常に気にして、遣える人だと思われたいの一心で仕事をしてきたように思います。心のどこかでそんな自分にそれでいいのか?と思っていました。自分なりの目標を持たなくていいのか?もっと自分の意見を持って仕事した方がいいのではないか?と。でも、人に見られている自分を意識して期待に応えたいと思うこと。それは全然悪いではない。自分の自己実現のために仕事するのももちろん素敵だけど、遣える人だと思われたい=人の役に立ちたいと思って仕事するのももちろんいい事だと思いました。

人目を気にしすぎる自分、意見がない自分が30年間ずっと嫌でした。でも、前の職場で就職すると決めたこと、結婚したこと、そして仕事を辞めると決めたこと。いろいろ人生の岐路でちゃんと決めてきてる。だから他のところは他者を気にして決断したって、何が悪いの!ってなんだか強くなれました。笑

田中みな実さんが言いたい事の真意はこれじゃないかもしれないけど、、私はこんなことを考えて少し自分を肯定できた気がしました。

やっぱり本を読むのは楽しいし1番自分の中で元気が出る行為だなーと思います。
また、このnoteで大好きな本たちを紹介できるといいな。文章力ついたらやろうと思います。

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