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自主ゼミ「社会変革としての建築に向けて」

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#ソーシャルイノベーション

プラクティスの積み重ねを位置づけるために ──自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」レポート 平尾しえな

自主ゼミ「社会変革としての建築に向けて」第6回のゲスト講師は、社会学者の西田亮介。東京工業大学にある西田の研究室は人が埋もれんばかりの本の山、安全を期して(?)議論の場は隣の学生室となった。連にとっては慶應SFC時代からの先輩であり、久々の再会に和気あいあいとした雰囲気のなか、終始インタラクティブにゼミが進められた。 理論の所在まず、書籍というかたちで連が理論を発表する目的が、議論の軸になり、そこから連のテキストの各内容がその目的のためにどう説明されうるかが、テンポよく、時

「洞窟」の運営 ──自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」レポート 橋本吉史

自主ゼミ「社会変革としての建築に向けて」は、議論の相手を建築分野外へと広げ、これまでの蓄積を引き継ぎながら、さらに領域横断的な対話から「社会変革としての建築」のあり方を探っていく。そのようなゼミの第5回は、卯城竜太をゲスト講師に迎えた。卯城はChim↑Pom​​のメンバーであり、個人としても積極的に執筆活動を行っている。 今回の発端は、自主ゼミのSlackで話題に上がった卯城による連載「ポスト資本主義は『新しい』ということを特権としない」*1 を通じて、連の執筆中のテキストと

【参加者追加募集】 自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」 連勇太朗

執筆中の、赤字やコメントが入ったままの30,000字近い原稿を、最前線で活躍する超絶忙しい建築家の方々に送り、2時間じっくりフィードバックをいただくという、非常に図々しく(!)そして斬新な新著執筆プロジェクト「自主ゼミ」を2021年夏に始め、これまで4回開催しました。 仕上がっていないテキストを誰かに読まれるというのは非常に恥ずかしい経験でしたが、今、とても大きく確かな手応えを感じています。何が伝わり、何が伝わらないのかという伝達の問題だけではなく、自分自身が気づいていない理

土地、ネットワーク、そして複数の時間 ──自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」レポート 大村高広

建築家・連勇太朗が、ゲスト講師を訪ね、執筆中のテキストを題材に議論する自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」。 2021年9月22日に行われた第4回、建築家・乾久美子との議論のレポートです。 執筆者は、建築的実践を行うGROUPの共同代表で、雑誌『ノーツ』を年1冊刊行し始めた大村高広。 自主ゼミ「夏の陣」最終回となる第4回目のゲスト講師は乾久美子。 連は執筆中の新著を通して、社会変革(ソーシャルイノベーション)の議論を建築的実践の方法論や建築計画の知見に結びつけることで

持続と再現:ふたつの可能性へ向かう建築 ──自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」レポート 福留愛

建築家・連勇太朗が、ゲスト講師を訪ね、執筆中のテキストを題材に議論する自主ゼミ 「社会変革としての建築に向けて」。 2021年9月13日に行われた第3回、山道拓人・千葉元生・西川日満里(ツバメアーキテクツ)との議論のレポートです。 執筆者は、横浜国立大学大学院 Y-GSAを修了し、iii architectsとして活動している福留愛。 自主ゼミ第3回は、連とツバメアーキテクツの山道拓人、千葉元生、西川日満里による議論が「BONUS TRACK」にて行われた。「BONUS T