家族を選ぶ

夫について。

SNSや仕事場では、便宜上、夫と呼ぶ。

普段は、結婚する前も後も同じく、三人称は『彼』という言葉を使う。

そして、名前を呼ぶときは『○○さん』と名字で呼んでいる。

彼も私を『○○さん』と名前に敬称をつけて呼ぶ。

私は彼を愛している。

彼は私の人生におけるボーナスポイントのような存在である。

今までよく生きてきた、死ななかった。

まっとうな人間とは言えないけど、自分なりにやれることをやってきた。

私が私として生きた結果のご褒美なのだ。

二人にとって、結婚はチャレンジである。

お互いに機能不全家庭で育ち、結婚に向いている人間だとは思っていなかった。

私は血縁より後天的に自ら選んだものを優先する人間だ。

血縁という縁はあれど、個々の人として自分と合うか合わないかで関係を判断する。

ただ、血縁が強いのは社会的に関係を継続しやすいという点だ。

私は彼と結婚した。

極めて血縁に近い関係だが、結婚して『家族』となっても、やはり他人同士である。

だからこそ、私は彼の手を安易に離さないと誓う。

私と、彼は、自分で選んだ『家族』を守る。

その家族を継続する努力をする。

話し合いをする。行動を起こす。

それが例え、誰かから幼稚に見えたとしても、私は彼と家族となった奇跡を尊く思う。


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