【企画参加】 令和版百人一首 恋の巻 〜 冬の部①
みなさま、姐さんバカンス真っ最中につき、ややご無沙汰ですがいかがお過ごしでしょう。
三羽 烏さんのお待ちかね企画、
令和版百人一首 恋の巻 冬の部。
始まりましたね。
暑い中でどのように冬の歌を作るのか、が見どころです。
それでは姐さんのオトナの短歌。
お楽しみはこちら。
細指で握る熱さが愛しくて
北風射つ夜 裾舞い上がり
三日月 巴
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そろそろ襟元もきりりと締めなくては徳次の厚い胸さえぶるっとするような寒さになってきた。それでも昨夜の文香との熱い逢瀬。あの白く細長い指が絡みつくように優しく、時に強く握った様を思い返すとそれだけで少々の寒さも忘れる程自然と体にも血漲り愛しさが溢れて来る。
歌舞伎座近くの老舗の店で徳次が見立てた新しい小豆色の冬足袋を履いてしなった姿に、
「文香っ。」
「徳さんっ。」
と雪のようなうなじを見つめ、北風が窓を打つのと自分の鼓動が同時に高鳴り、早く早くと己のモノが突き上げて来るのもいざ知らず。無骨な大きな手は文香の滑る太腿を温めながら着物の裾を上げて上げて、それに吊られてモノの方も上がり上がり冬空を仰ぐ。小豆の足袋から流れる文香の白すらりとした足は今か今かと大きく開き、まさにこれ夜空に冬の大三角形。あれよあれよと舞い上がるのさえものともせず、しかと交じり合うふたりの心も炎の如く舞い上がってゆくばかり。
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北風ぴゅーぴゅーな寒い冬を思い出しながら。
暑い南の島で。
クーラーで寒いんです。
いやん♥
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