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おとぎ話掬って夏 220723

おとぎ話のかけらからしてくる甘い香りときらきらと、甘いだけじゃない何かを、人は夏と呼び、それはあなたのようなのでした。


私たちの夢も夏も、架空の世界にあるものじゃない。


確かさのある夏は舞台の上で生まれる。甘い世界は、日々にある。


地平線を目指して歩けばきちんと存在するときめきが、凄く眩しくて、多くのひとの活力になる。


あなたはおとぎの国に住んでいない。だから希望なんだ。


酸いも甘いも噛み分けず溶かした画面の向こうへ想いを馳せて。


HAPPY BIRTHDAY YOONJAEHYUK!



暑いね〜。ヨシくんの誕生日までセンイルブログを書き、12分の7を達成。そこから早2ヶ月。永遠に来ないようにすら思えていた夏もちゃんとくる。この要領で、冬も春も秋も来る。ふと季節を前にして立ち止まろうと思えるのは、四季に宝石たちの生まれた日が散りばめられているから。こないだの怒涛の7連誕生日のときよりも時間はあるけれどもう誕生日は目の前に来ていてびっくり。少しでも季節感を書き記しておこうとするものの”暑い”しか出てこないのでそうそうに諦めをつけてしまいそうです。お元気ですか、トレジャーの皆様。初夏にかけてたくさんのことがありましたが、笑顔を絶やさないでいてくれてありがとう。


甘いね〜

ジェヒョクといったらなんだろうと言われてパッと思いついたのが”甘い”だったのですが、これをお読みの皆様は何が思いつきますか?きっと色々だと思う。この文章をどんなテーマで書こうか一週間くらい悩んだけどこれとは決まらなかった私がいるので、魅力の多さの証明にしたいところ。


甘いとはいっても具体性にかける言葉で、なんだか申し訳ない。心が溶けていくような気持ちを、そう呼びたくなるのか。はたまた太陽のような笑顔への形容詞か。


季節感を素直に書くのを諦めたもう一つの理由が、突き刺すような太陽がなんだかジェヒョクとは少し違ったから。ジェヒョクはもうちょっと、こう、確かにステージに立ったときのギラリと光る眼差しは鋭い日差しのようなんだけど、太陽みたいに意地悪じゃなくて痛くなくて、暑いんじゃなくて熱い。内側から広がっていくようなその熱さは苦しくない。けれど初っ端から夏のようだなんて言っているのは、日差しの下で歌い踊るジェヒョクが夏が何か教えてくれたからだよ。空気が爽快な懐かしさを帯びて、毎瞬間が特別に輝いて見える、夢のような部分だけを拾って私はそれを夏と呼ぶ。鬱陶しい湿気も直射日光も単にそれってだけで夏だなんて呼ばない。そして、ジェヒョクのきらきらした誕生日を、夏と呼ぶ。



ジェヒョクを表すときに使いたい言葉はいくつかあるけど、中でも「ステージの上にいなきゃならないひと」というのがかなり大きい。


そこに使命を与えたいわけでも圧をかけたいわけでもなくて、ただただジェヒョクを見ているときに「もし人間に”居るべき場所”というものがあるのならば、ジェヒョクは間違いなくステージ上だな」と思う。もちろん居るべき場所として何より大切なのは”自分がいたい場所”だよ。ジェヒョクを見てると自分がいたい場所にいるのだということと、ステージ上にいるべき輝きだ、これが天職ってやつなのか、という思いが同時に押し寄せてきて勝手にたまらなく嬉しくなる。いつだって眩しいけど、ステージ上にいるときが、どんなときより眩しい。躍動している。こちらの胸まで高鳴る。幸せになる。アイドルのもっともアイドルたる瞬間であるパフォーマンスに何よりの愛を持てる嬉しさたるや。ジェヒョク、いつも歌って踊って数え切れない種類の表情を見せてくれてありがとう。

こう思うようになったのは多分このパフォーマンスを見てからだったと思う。せっかく誕生日なのだし、見よう。


こちらから把握するのはとうてい出来ないほどの回数練習したであろうボーカル、ダンスの凄さはもちろん、皆が驚くその仕草。骨の髄からアイドルだ。本当に衝撃だった。自分はここにいるべきなんだ、自分はここにいるときが何よりも輝ける瞬間なんだ、と言われたような気分になった。一番しっかりと”花開いた瞬間”が記録されているメンバーがジェヒョクだと思う。あとつい年下組に目が行きがちだけど宝石箱と今との変化が大きいメンバーランキングもかなり上位だと思う。オーラが違う。おとぎ話のかけらみたいな甘さは、いったいいつから纏うようになったんだろうか。ずっと変わらないふわふわした優しさに甘さがいるのかもしれない。経験値が積み重なった余裕のある表情に甘さがいるのかもしれない。とにかく、変わらないものは変わらないままで、どんどん素敵なところが増えていくような変化の仕方だと感じる。昨日より今日が、今日より明日が、輝いているひと。その歴史を少しだけでも見ることが出来て幸せだな。日々魅力が増していく秘訣、ちょっと知りたいとも思っちゃうけど企業秘密で。才能であり努力であり生きるという活動そのものであるジェヒョクの魅力たちをこれからもずっとジェヒョクという存在まるごと愛します。誓いでした。


とってもスイートで夢のような瞬間を届けてくれる、おとぎ話のかけらのようなひとだけど、ジェヒョクはおとぎの国に住んでいない。この世界にいる。だから希望なんだ。しっかり現実に生きているというのは当たり前だけど、その事実をジェヒョク側が分かりやすく伝えてくれるから一層希望なんだ。


トゥデイのことを思い出す。トークのときジェヒョクが凄く緊張しているように見えた。遠くや下の方を見ていたりカメラと目が合わなかったりする瞬間があったのだけど、実はそれはファンを見ようとしての行動だった、っていう私の感じたエピソード。トークで喋った本当に直後に少し下の方を見て手を振っていて、公演の後半になってもずっとずっとファンのことを見ようとしていて、涙してしまったなあ。非現実感の宿った瞳で客席を見つめている様子をみてああジェヒョクは”今この瞬間”を噛み締めているのだな、と思って、私たちと同じだと勝手に安心してしまったし希望だった。トゥデイのとき私が書いていた文章が凄くこの気持ちを言い表していたので、引用の形で再掲しておきます。


ああ同じ非現実感の中にいるのなら、それは間違いなく現実でしょうよ。ジェヒョクさんの瞳はきらきらしていました。瞳の中には紛れもなく、無数のペンライトの光が映っていました。


あとツイッターを検索してみたとき、ジェヒョクのツイートには風景写真が多かった。綺麗だなと思ったこの世界の姿を頻繁に共有してくれるの、凄く素敵だ。同じ月を、同じ太陽を見ながら生きているという事実が、私たちを強くしてくれるんだよ。


トゥデイみたいにこちらまで緊張してしまうほど透明な瞳をすることがジェヒョクにはたまにあるように思う。それはひたすらに美しい。けど結局緊張は圧巻のパフォーマンスで覆される。そのことへの敬意を胸に、いつも過ごしております。


甘いと言うのは優しさであり、ムードの現れ。性格が甘いってどういうことだろう?と思うのだけど、ジェヒョクのことばを聞いていると、ジェヒョクの姿を見ていると、お砂糖の海に浸ったかのような、現実では絶対に叶うことのないファンタジーな夢が叶ったかのような気持ちになる。それが甘いものを口にしたときの感覚に似ているんだね。身体にじんわり溶けていくような優しさがジェヒョクにはあるね。



現実を踏みしめて、地を歩くほどに薄くなっていくと思っていた、幼い頃持っていたまっすぐなときめきは実はなくなるものではないのだと思った。それは形を変えていくもの。ジェヒョクみたいに。ジェヒョクはそれを芯にして魅力が重なっていったような、繊細な甘さを持っているひと。


あなたの居る場所がおとぎの国のように見えたので、覗いて見たら思いっきり同じ空の下にいた。同じカレンダーと同じ時刻を示す時計を見ていた。だからこうやって誕生日おめでとうを言えるのですね。


あなたのいる場所がおとぎの国のように見えて全然現実だったので、その眩しさにもっと憧れることとなりました。近いうちに、その光を目の当たりにできたら嬉しいです。



どうか夏バテには気をつけて、水をよく飲んで、しあわせな夏でいてね。夏の暑さよりも先に甘く地平線を溶かして。遠いはずなのに近く感じるメルヘンが、また来年へと繋がっていく。




あなたがおとぎ話のようなので、少し掬って見てみると、蒸していて甘い現実と隣合わせの夏が見えたのでした。



いつかおとぎ話のようだなんて感じない距離で会える日を待って、この文章を暑中お見舞いに代えさせていただきます。




2022-07-23 真夜中のオタク堂