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「中六人部」この漢字が読める人も読めない人も、ぜひ知ってほしい、このまちの今。

めい🌱
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発信しながら地域に飛び込む現役東大生(休学中)。
2022年4月現在、京都府福知山市のシェアハウスに滞在中です。

半年間、長野県塩尻市に滞在した体験をまとめた本をつくりました。



中六人部がいいところだということを、
とにかく多くの人に伝えたい

私は今、京都府福知山市の、中六人部という地域にいます。
中六人部。

「なかむとべ」と読むまち。
川と山、空の広がるまち。
もうすぐ蛍が見えるまち。
ちょうどよく田舎なまち。
獣害とたたかいながら多くの人が野菜や米を育てているまち。

子どもが帰ってこないまち。
過疎化が進みつつあるまち。
車がないと不便なまち。

そんなまちで、
このまちを守り
このまちの良さを発信し
このまちを少しでも元気にしたいと
痛切に願い、実践している人たちがいます。

それは、このまちで生まれ
このまちで育って
子どもを街へ送り出した
地域のおいちゃんたち。

このまま何もしなければ、
このまちはいつか消滅してしまう。
自分の大好きなこのまちを
なんとか元気にしたい。

その思いで、地域づくりに関わる活動を精力的に行っています。


中六人部にある、
廃校を利用したいちご農園 THE 610 BASE
も、この方たちの力があってこそ立ち上げることができた商業施設。

2020年10月にオープンし、
いちご狩りやいちごの販売、
ワークショップの実施やカフェ営業をしています。

学校という建物の良さを生かして、
とにかくかっこいい空間が広がる610 BASEには、
Instagramなどで情報を見つけた若い家族連れをはじめ
多くの人が訪れています。




一緒に、若い世代への発信をしてくれないか

そしてこの方たちの何よりもすごいところは、
「新しいもの」
へ食いつく力とスピードだと感じています。

どこからともなく中六人部に現れた、
休学中の東大生。

初めてお会いしたときに軽く挨拶をして、
私はこの方たちの活動をもっと知りたいと感じました。

そこで果たした「2回目まして」。

ひょんなことから、地域づくり協議会の役員会に
オブザーバーで参加させてもらい、
総会前の
昨年度の振り返りの場に同席することになりました。

さいごに話題に上がったのは、

ここで生まれた子どもたちが、
少しでも中六人部でのいい思い出を残して
外に出られるようにするには何ができるのか。

一人でも多くの子どもが、
いつかこのまちに戻ってきたいと思うには、
何ができるのか。

いちばん学生に近い年齢としての立場から、
何かいいアイデアはないか。

そんなふうに話を振られ、
すごく革新的なアイデアではないと感じながらも、
実現したら楽しいだろうなと思ったことを伝えたのです。

近くにある福知山公立大学の学生と
中六人部の小中学生が絡めるような場をつくること。

福知山公立大学のHPのトップには、
こんなことばが載せられています。

地域を変える。
日本が変わる。
世界は変わる。

「地域づくり」のようなことに興味を持っている学生も多く、
福知山市を中心にさまざまな学生が地域と関わって実践をしています。

そんな大学生が企画者となって
自分の将来について、自分のまちについて、自分の生き方について、
小中学生が考えられるような場づくりができたら、
小中学生にとってだけでなく、大学生にとっても有意義な時間になるのではないかと思ったのです。

まだ、ありきたりなことしか言えない私ですが、
そんなアイデアを真摯に受け止めてくださいました。

そして今日、
610 BASEのいちごパフェをぜひ食べてほしいと誘っていただき、
「3回目まして」をしました。

喋りながら撮ったので、若干ブレている。

公立大学のS先生と話をして、
ゼミ生と中六人部の小中学生が絡める場所をつくれないか
打ち合わせをしてきた。

もしよかったら、その企画のスピーカーとしてでも、
早川さんに参加してほしい。

「東大生」という属性を利用して、
関心を集めることができたら
少しでも大きな動きをつくれると思う。

そんなことを言ってくださったのです。

このスピード感。
「よそ者」も、面白いと思ったらすぐに関わろうとしてくれる柔軟さ。
そして、『「東大生」という属性を利用する』
という、私を属性関係なくフラットに見てくださる価値観。

ここに何かの形で関わりつづけたいなという思いが
渦巻いています。




官僚の偉い人になって、社会の仕組みをよくしてほしい

社会を変えるには、
仕組みと実践がどちらも同じく大切です。

頭を使った仕組みや理論があり、
体を使った実践がある。
そしてそれには適材適所というものがあり、
各々が得意な立場から「社会」というものに向き合っていく。

抽象化すると極めて陳腐ですが、
「社会」というものの構造の説明の一つとして
このように表せるということを
しみじみと感じています。

そして今日、とにかく言われたのは

頭のいい人には、
現場の思いがわかる「理論の人」であってほしい

ということです。

農業も漁業も林業も、
とにかく人手が足りていません。
でも、だからと言ってその人手になるだけでは、
本質的な解決にはならないよなあ、
ということは
かねてからずっと思っていました。

それでは、
私がいなくなるだろう数十年後、少なくとも百何年後かには
今と同じか、今よりも深刻な課題として残ってしまいます。

そうはなってほしくない。
本質的に社会を変えるために、
「現場のわかる偉い人」
になってほしい。

そんな強い想いを受け止めて、
帰ってきた1日です。




はて、私は「官僚」に興味があるのだろうか。

「ぜひ官僚に」

そんな言葉を聞きながら、ずっと考えていました。

官僚になりたいと、
正直思わない自分がいる。

私は、たぶん
人に強く求められたからといって従うような人間ではありませんが、
話を聞きながら、
自分が国の機関で働いている姿を想像してみました。

しっくりくるかどうかの問題以前に、
なんかやりたいとは思わない
というのが正直なところでした。

確かに、この国の仕組みをつくったり維持したりするのは
国の仕事ですが、
果たして、自分が国の機関で働くことで
それを変えることってできるのだろうか。

世に言う
「若者の政治不信」
というやつかもしれません。

ぜひ官僚になって社会の仕組みを変えてほしいと
強く願ってくれているおいちゃんたち。
それに対して、それで仕組みなんて変えられないんじゃないかと思う私。

この違いはどこから来ているのだろうか。
今の政治のあり方から来ているのだろうか。
だけど、今の私は政治を語れるほど、政治について知らないのではないか。




知らない、は、「怖い」を生む

そう、知らないのです。
ただ表面的なニュースだけをみて、
今の政治じゃ何も変わらないと思っている私。

官僚になるなんて道は私は選ばないだろうな
と、勝手に道を塞いでいる私。

もっとフラットな視点を持ちたい。
だから、「国」ができることをもっと調べてみよう。
「行政」ができることをもっと調べてみよう。

同時に、「国」や「行政」ではできないことも調べてみよう。

そうして、自分の生き方を探っていこう。




仕組みと実践、それをつなげる人でありたい

地域に飛び込みながら、
日々、体験と思考を繰り返しているこの一年。

「体験と思考を繰り返し、文章を書く」

この生活が私にはとてもよく合っていて、
とても刺激的で、
とても楽しくて、
ときに心地よくて、
ときに居心地悪い。

ものすごい渦と出会い、
自らそれに巻き込まれにいき、
ときにそんな自分を俯瞰している。

そんな生き方をしていきたいと感じているのです。

それは、今日の言葉を借りると
「仕組みと実践をつなげる人でありたい」
ということではないかと思うのです。

地域で起きているリアルを自分の五感で感じながら、
その本質を見つめ、
自分が楽しいと思うことを使って、
自分が暮らすまちの人を少しでも笑顔にする。


そんな人でありたい!!!!!

でも、
「自分が楽しいと思うこと」
はたくさんあるし、
たくさんあるけれど
運命的な出会いだと言えるようなものはないような気もするし、

けっきょくは、
「自分、なにして生きていくんだろうなあ」
ってずっと考えているわけです。

つまりは、

超・前向きに人生迷走中!!!

さいきん特に、
自分の気持ちをうまく言葉にできず
要領を得ない話をたくさんしている気がしていますが、
そんな私をこれからもどうぞよろしくお願いします^^

めい


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