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着港。そして、次の出港へ。

会ったこともない、
初対面の子どもの幸せを願う人なんて
いないと思うでしょう?
でもね。
いるんです。
いるんだよ。そういう人が。

その言葉が、すべてだった。
このことばを聞くために、私はこの4ヶ月走ってきたのかもしれない。

このことばを、魂で伝える人の顔。
そのことばを、前のめりになって真剣に聞くこどもの背中。
最後列で、いっしょに走ってきた相方と会場を見つめていたこの瞬間を、
私はきっと忘れないと思った。

目の前にいる人が笑顔になるために。
それだけを思って走り回った1日だった。
大人も。
子どもも。
参加者も。
スタッフも。
私が話すことで、目の前の人が笑顔になる瞬間が大好きだった。

気がつけば。
一日中ありがとうって言ってた。

いっぱい、いっぱい迷惑かけたし
反省の余地しかないんだけれど
それでも
今日この日を、ここにいる人たちが楽しいと思えるために。
そう思ったら感謝が尽きなかった。

4ヶ月走り切って、
わかったことはいっぱいある。
自分のやるべきことも分かってきた。
それができる仲間にも、たくさん出会ってきた。

あとは、北極星をめがけて
いっぽずつ進むだけ。

なんだか空っぽだったところから
たくさん吐き出してたくさん受け取ってもらって
やっと涙が出た昨日。

それは、
私が初めて塩尻を訪れて、
私の世界がガラガラと変わって
何か、違うステージに進むんだって感じ取ったあの日から
ちょうど2年が経った日でした。

なんだかそんなことに運命を感じつつも
そんな私を横目に
時間はいつも通りに進む。
電車は時刻表通りに動く。
地球は何もなかったような顔をして太陽を廻る。

そんなツンデレな世界に
いっこずつ生きた証を残していくたびに
この世界を愛おしいと思う。

泣いたって笑ったって
明日は何食わぬ顔でやってくるわけで
そんな明日を楽しみに生きる人が
一人でも増えてほしいと
心から
思う。

今回私が過ごした東京は、
今まででいちばんあったかい場所だったかもしれない。
なんだか、離れるのが少し寂しい。

だけど、
時刻表通りに出発した電車に乗って
大好きな場所に、帰る。

ありがとう。


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