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IPOにおけるロックアップ・ストラクチャーに関して

割引あり

皆さん、こんにちは。
前回noteを書いてから有難い事に様々な方にお声がけいただきまして、引き続きマニアックな分野でIPOにおける記事を記載していこうかなと思いました。
そこで今回は「ロックアップ・ストラクチャー」ということで、前回に引き続きIPOにおけるマニアックだけど大事なマーケティング戦略について書こうかなと思います。

ロックアップと聞くと、少しIPOについて知られている方は「あー、90日間で株価が1.5倍になったら外れるやつね」という風に思われるかもしれませんし、「通常このような形なので」と言われて、そのまま契約を締結した方も多いのかなと思います。実は株主一律で90日間(発行体は180日間)のロックアップやVCに対して公開価格の1.5倍でロックアップが外れる条件を付与する国内オファリングはかなり独特で、グローバルでのIPOのロックアップ期間は180日間が一般的ですし、価格のトリガーは設けないことが多いです(足元ではTech IPOにおいてERLと呼ばれるトリガーを用いて早期にロックアップを解除する事例が増加しており後述。)。

USでは、Techスタートアップを中心にロックアップの設計を戦略的に行っている企業が多く、その設計に関して今回は紹介していこうかと思います。
少しでも関心を持っていただけた方は是非最後まで読んでみてください。


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