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8月を振り返って

気づくと毎日毎日が繰り返しのようになっていて、今が4月なのか7月なのか8月なのか分からなくなってしまう。だから、自分が触れたもの、感じたもの、忘れないように、8月を振り返ってみた。ちゃんと8月も生き抜いた、えらいぞ私。

ワクチン

幸運なことに住んでいる自治体では大規模接種会場が設置されたので、予約開始日と同時に8月中に1回目と2回目の予約を完了。以下は参考も兼ねて備忘。30代女性、基礎疾患なし、ファイザー接種。

1回目:19時半に打ち、翌日は微熱。ピークは接種後18時間後で37.7度。打った腕が痛くて肘がまったく上がらなかったけど、摂取2日後には熱もさがり、腕もあがるように。3日目は元気。

2回目:1回目と同様19時半に打ち、その日は早めに就寝。
が、翌日は朝から倦怠感がひどい。起床時点は熱なしだけど、お昼を過ぎたあたりからどんどん上がってきて、ピーク時には38度を超え!頭痛もひどく、経口補水液がおいしいと思えたから軽い脱水症にもなってたみたい。

冷えピタ+解熱剤のコンボで体は少し楽になるも依然37度後半をぐだぐだ。早めに就寝。
3日目に熱は下がったが、謎の筋肉痛に悩まされゆるゆると過ごし、体調がちゃんと戻ったのは4日目になってから。

経口補水液と解熱剤、冷えピタはマスト。あと、粉末ポカリに助けられた。あとは2周間待って抗体が増えるのを待つだけ。

読んだもの

毎年8月には戦争の本を一冊読もうと決めている。今年は原爆文学の最高峰を言われる、井伏鱒二作の黒い雨。決して読みやすい本ではないけど、先日黒い雨訴訟の上告が見送られたのでこのタイミングかなと思って。大まかはあらすじは以下。

主人公の重松は原爆の後遺症で労働ができない体になるも、一番の心配事は姪の矢須子。彼女への見合い話がある度に、彼女は被爆者だという噂がたち、破談になってしまう。そして今度こそ持ち上がった縁談が破談にならないよう、重松は当時自分が書いていた戦争日記を清書する。原爆投下当日、矢須子は広島市の外にいて被爆していないということを証明するために。

正義の戦争より不正義の平和の方がまだましじゃ

"黒い雨” ”名言”で検索すると上記のフレーズが出てくるから手垢の付きった箇所だと分かっているけど、でもやはり戦争文学の中で語られるのは戦争の悲惨さ。いかに平凡が奪われるか、犠牲になるのは民間人であること。

今の日本は戦争はしてないけど、”不正義の平和”の真っ只中だよな、と思っていたら、黒い雨の話が終わる8月15日、奇しくもそんな日にカブールが無血開城のニュースが流れてきた。タリバン政府が成立。歴史が変わっているのを目の当たりにする。中東政治を勉強していたこともあってニュースに釘付けになる。

観たもの

Afghanisgtan - Land of endless war 
アフガニスタン - 戦いの終わらない地(と訳せばいいのか?)。そして突然再生できなくなる。でも、見た事実を忘れないために以下残しておく。

1970年初頭までは豊かだった国が、なぜ戦いに巻き込まれ、なぜその戦いが未だ終わらないのか。40年以上も戦争で苦しむアフガニスタンを6人の女性の視点から描いたドキュメンタリー。その女性たちを忘れないように、以下羅列。リンクは英語のwikipedia。

シマ・サマール(Sima Samar):現国連の国内避難パネルメンバー。アフガニスタン初代女性の課題省の大臣。女性権利活動家。それゆえに殺害予告を受けたことも。元医師。

ゾフラ・ダーウード(Zofra Daoud):アフガニスタンでたった一度だけ開かれたミス・アフガニスタンを戴冠した唯一の女性。今はアメリカの司会者。

シュクリア・バルカザイ(Shukuria Barkazai):アフガニスタンの憲法の草案にも携わった下院議員。女性の地位向上/権利確立を主張するため殺害予告を受けたことも。

ヒーラ・ナジーブッラー(Heela Najibullah):アフガニスタンがソ連の傀儡国家だった頃の大統領の娘。現在はスイスで紛争解決の専門家として活躍。

ニロファー・イブラヒミ(Nilofar Ibrahimi):女性権利活動家で議員。

こんなに立場が違っても、知る時代が違っても、願いは一つ。一刻も早く争いを終わらせ、美しい祖国を取り戻したい。

「昔のアフガニスタンは豊かで美してロマンチックで・・・ヨーロッパに行きたいなんて思わなかったわ。だってここはヨーロッパより良かったから」というのがとても印象的だった。

アフガニスタンってどこからスタートしていいのか分からんわ、という人にはおすすめしたいのがこちら。アフガニスタンで一番有名な日本、中村哲さん。中村医師がアフガニスタンに行き、物資の届かない山奥で医療活動を行う話。その中でアフガニスタンの歴史と語られるので読みやすい。

そしてその続編と言ってはなんだが、アフガニスタンに必要なのは医療よりもきれいな水を届けるシステムだ、と考え灌漑設備を作り上げた話がこちら。アマゾンだとこっちの評価が高いけど、私は”アフガニスタンの診療所から”の方が好き。

争いの話ばかりになってしまった。

最後は私の心の拠り所、食べたもの話を。

食べたもの

甘じょっぱい食べ物の魅力は万国共通。そして食べ物のなかでも、ソウルフードに該当するものが多いんじゃないかと思う。日本だとすき焼きとか、肉じゃがとか。では海外ではどうだろう。アメリカだとメープルシロップにベーコンという組み合わせがそれに当てはまるんじゃないのかな、と思う。

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1970年台のアメリカンダイナーで出てくるような朝ごはん。

ちょっとメープルシロップが入った器が見切れてしまったが、下の半月型の器にメープルシロップが入っている。パンケーキに白いホイップバターを伸ばして、ザーッとメープルシロップをかける。卵にかかろうが、ベーコンが浸ろうが気にしない。

メープルシロップはパンケーキにはもちろん合うし、卵にも悪くない(卵焼きだって甘いのあるでしょ?)。そしてベーコン!塩っけのあるベーコンにメープルシロップがちょこっと出会うと、甘じょっぱさの奇跡が起きる。

今月も頑張った、私!

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