ともだち

2日前、

5歳からの幼馴染と高円寺のロータリーで音楽を聴いている時、
なかなかに酔っ払っていたのもあり、あのちゃんの曲が嫌なほど刺さって、

泣きたい気持ちだった。

イタいなとも思い、笑いながら

「今泣いていいよって言われたらすぐ泣けるわ〜」

とふざけて言った。


ふと、横を見たら

既に涙ぐんでる幼馴染が

「それな。」    と。


好きだなって思った。

「貴方と居るともかがもかでいる気がする!!」

何言ってんのって顔してたけど、そこもまたいい。

咄嗟に照れ隠しで

「褒めてるんだよ。」

と伝えて

「なら良かった!」

ってどこまでも優しい。

本当はそんなことを伝えたかった訳では無いはずなのに。

いや、伝えたい事が先走って伝わっていないはずなのに、

なんとなく、
わかってくれてるだろうという気持ちと
恥ずかしいから分からなくていいよという気持ちと


頭良くないし天邪鬼で素直じゃない、私は、


きっと、



もう既に涙ぐんでいる幼馴染に憧れている。


ありがとう。






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